第48話 =圏内戦闘=
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能ということだ。その一個上のレベルの「ボックス」というのもあるらしいが…
「……悪い、先行くぜ!」
「えっ?…あぁ、もう!私もいくよ!」
そのマナー違反な行為を破る方法は簡単だけど難しい方法だけどある。それは相手の身長を跳び越えるジャンプをすればいいだけだ。跳躍なら筋力補正が半端じゃないため自身があるから余裕で「ブロック」で子供たちをふさいでいる男たちを飛び越え、その向こう側に着地する。その直後、サチも同じく跳び越えてきて俺の隣に立つ。キリトとアスナも我慢できてないのか同じようにその男たちの上を跳んで綺麗に着地していた。
「リズ、シリカ、ユカ!援軍きたらそっちでよろしく!」
俺の声におくから「仕方ないわね…」とリズから呆れながら返事が返ってくる。一瞬、合間から見えた光の反射でどうやらユカがすでに武器を出しているらしい。
「もう大丈夫だよ、みんな装備を戻してね」
サチの声に少年たちはすぐに頷くとあわてて防具を広いウィンドウを操作し始めた。
「おい…オイオイオイオイ!」
「…なんだよ」
俺が低く答えるとブロックしていた男の中の1人がわめきだしていろいろと文句を言って来た。がそいつよりも一際重装備をしている―俺らにしてみれば紙みたいなものだけど―リーダー格の男がそれを押しとどめ前に出てきた。
「あんたら見ない顔だけど…解放軍にたてつく意味がわかってんだろうな?何なら本部でじっくり話聞いてもいいんだぜ?」
そういいながらブロードソードを腰から抜きペタペタとわざとらしく手のひらに打ちつけながらこちらへ歩いてくる。時々ピカピカと太陽の輝きを反射して刀身も光るがその輝きには一度の損傷、修理を経験していない薄っぺらさが表れている。
どうやら戦闘をしたことがない、もしくは武器を自分の半身と思っていない武器に愛着心を持っていないやつらしい。
「子供からカツアゲする正当な理由でも教えてくれるのか?」
「あぁっ!?《圏外》で答えてやろうか!?おぉっ!?」
どうやらキレさせてしまったらしい。俺の方が身長が低いとわかると上からものすごい目力を含んだ視線でこちらをにらんでくるがまったく怖くない。それどころかその身長差を脅しに使えると舐められている事にむかついた。
「…はぁ……」
ため息をつきながらキャリバーンをオブジェクト化、いつもの通り左で持ち中段に構え「必中必倒」と呟く。
これも秘奥義の台詞なのだが急に叫びだすのはやっぱり恥ずかしいので声を最小限にとどめる。そして呟いた直後からシステム補助が発動しそのリーダー格の男を中段に構えたキャリバーンで一突き、前に出た勢いでそのまま前中し上がった右足で辛うじて上げている頭にそのまま食らわせる。
「クリティカルブレード……!!」
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