第五百十話 和歌山のデザートその十二
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「何度でも立ち上がれるだろ」
「はい、それなら」
「まあ俺達は復活出来るけれどな」
それでもというのだ。
「青年さんやスマ−トレディさんに苦労かけるしな」
「気にしなくていいよ」
黒衣の青年はこう返した、スマートレディも隣にいる。
「そのことは」
「出来るだけ手間はかけさせないさ」
「そういうことなんだ」
「ああ、だから出来るだけな」
「死なない様にするんだね」
「だからな」
響鬼はあらためて話した。
「生きていたらいいんだよ」
「それで、ですか」
小糸はまた応えた。
「運がなくても」
「それならな」
「俺死にません」
当麻が言ってきた。
「いつもギリギリですが」
「ならいいさ、どれだけ不運でもな」
それでとんでもない目に遭ってもというのだ。
「生きていればいいんだよ」
「生きていればですね」
「何度でも立ち上がれるからな」
響鬼はつばさにも話した。
「それならだよ」
「いいですか」
「ああ、流石にとことん運がないとな」
それならというのだ。
「すぐ死ぬだろ」
「そうですね」
つばさもそれはと頷いた。
「若しそうなら」
「だからな」
それでというのだ。
「何があっても生きられるならな」
「いいんですね」
「そうさ、しかもここで運がないっていう娘は」
当麻達はというのだ。
「絶対に生きてるだろ」
「三途の川見たことありますけれど」
明久も言ってきた。
「それでもです」
「だったらな」
「いいですか」
「そうさ、生きていたらいいんだ」
どんな目に遭ってもというのだ。
「何とでもなるんだよ」
「確かにそうですね」
友奈は響鬼のその言葉に頷いた。
「生きていたら」
「死んだら終わりだよ、普通は」
影山も言うことだった。
「死んだことある俺が言うからわかるだろ」
「はい、よく」
友奈は影山に真顔で頷いた。
「わかります」
「そうだろ、だからな」
「生きることですね」
「幾ら運がなくてもな」
それでもというのだ。
「生きていたらな」
「いいんですね」
「そこから立ち上がれるんだよ」
「影山さんが言われると」
「俺なんか仕事なくなってな」
「それでザビーにもですね」
「なれなくなってな」
そうしてというのだ。
「兄貴に拾われてな」
「パンチホッパーになられて」
「そこで一回死んだからな」
「こうしたことはですね」
「わかるつもりなんだよ、今は探偵してるけれどな」
「生きているとですか」
「ああ、ライダーで戦っていると」
そうしていると、というのだ。
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