第五百十話 和歌山のデザートその十一
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「俺の財布がな」
「あれっ、私食べる分はいつもあるよ」
「俺の食う分がないんだよ」
「そうなの」
「ああ、だからな」
このことはというのだ。
「困ってるんだよ」
「ドンマイ」
当麻にユウキがサムズアップをして笑顔で言ってきた。
「何とかなる」
「いつも何とかなってるけれどな」
実際にというのだ。
「正直辛いな」
「やばいですね、なのね」
「実際いつもやばいんだよ」
リャマにもこう返した。
「俺は」
「そうなのね」
「ああ、これがな」
「うん、君滅茶苦茶運ないね」
ジョウが見てもだった。
「それでいつもギリギリだね」
「何か俺も不幸が自分から来てな」
智樹の様にというのだ。
「大変なんだよ」
「そうなんだね」
「ああ、だからな」
その為にというのだ。
「いつもギリギリだよ」
「じゃあ私もそっちに行ったら」
モンスターのリムが言ってきた。
「駄目かな」
「俺の家何もなくなるな」
当麻は彼女が来たらどうなるか即座に述べた。
「それこそ」
「そうなの」
「インデックスだけでも大変なのにな」
「運も大事だ」
九内は冷静に述べた、言いつつ静かに蜜柑のゼリーを食べている。
「それも現実だ」
(それでもこの面子運ない奴はなさ過ぎだろ)
心の中で呟きもした。
(よく生きてるなってレベルでな)
「若しないなら何かで補うことだ」
(補えるレベルじゃねえだろとは思うけれどな)
「運がない者は土壇場の重要な仕事を任せられない」
官兵衛は言い切った。
「そうした時に出るからな」
「はい、義晴さんは運もありますから」
半兵衛も言ってきた。
「頼りになります」
「若し義晴に運がないとな」
「何も出来ないですよね」
「全くだ」
「左様、運がない者はそれだけで厄介となる」
道三も言い切った。
「これは否定出来ないことだ」
「だからこいつ結構頼りになるんだよな」
信玄は義元を見て言った。
「抜群の運だから」
「見直しまして?」
「ああ、やる時はやるしな」
信玄は義元に応えて述べた。
「運もあるしな」
「だからですわね」
「ああ、頼りにしていくな」
「お任せなさい」
「そう、運がある人に大事を任せる」
小糸も言ってきた。
「決戦でもそう」
「そうだよ、まあ運がなくても生きられるならな」
響鬼は笑って話した。
「いいけれどな」
「生きられたらですか」
「致命傷でも生きていたらな」
響鬼は小糸に笑って話した。
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