第五百十話 和歌山のデザートその八
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「人がなるものでだ」
「スサノオは神様でもなのね」
「最初から神だからな」
「ここで言う神様じゃないのね」
「人がなった神だ」
壇が言う神はというのだ。
「だからだ」
「壇さんはスサノオにはつかないのね」
「あくまで人としてだ」
その立場でというのだ。
「そしてライダーとしてだ」
「スサノオと戦うのね」
「これからもな」
その様にするというのだ。
「そのことは見ておいてくれ」
「わかったわ」
キュルケは壇の言葉に微笑んで答えた。
「それでは決戦は」
「共にだな」
「戦わせてもらうわ」
壇にこのことを約束した。
「最後の最後までね」
「宜しく頼む」
「しかし大所帯の戦いだったな」
ロマーノは今このことを思った。
「本当にな」
「いや、まだ続くからね」
宝生はロマーノにこう返した。
「決戦があるから」
「そうだったな」
「一体どんな戦いになるかわからないけれど」
それでもというのだ。
「戦いはね」
「まだ続くんだな」
「スサノオが終わりだと言ってね」
そうしてというのだ。
「決戦が終わるまでね」
「戦いは続くんだな」
「そうだよ」
こう話した。
「だからね」
「まだだな」
「終わるって言うのはね」
これはというのだ。
「早いよ」
「わかったぞこの野郎」
「そしてそれからも」
天空寺はさらに言った。
「俺達はね」
「友達だな」
「そうだよ」
「絆は永遠だ」
門矢もこう言った。
「形がないから尚更切ることは出来ない」
「ああ、そうか」
小野寺は門矢のその言葉にはっとした顔になって頷いた。
「形がないからな、絆は」
「実体はないな」
「人の心と心の結びつきだよ」
「そうしたものだからだ」
それ故にというのだ。
「切ることはだ」
「出来ないな」
「そうしたものだ。切れたと思っていても」
「あったりするな」
「そうだ、だからだ」
それでというのだ。
「俺達の絆はな」
「永遠か」
「それだけ深く強いものになっているな」
「そうだな」
小野寺もそれはと頷いた。
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