237 杖と似た短刀
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ライフルを発砲する。光線が放たれ、アルフレートの胸が貫通された。そして高田の刀から七色の光が放たれ、アルフレートの兵達が倒されていった。かよ子は羽根を地上に降ろし、アルフレートへと向かう。
「杖はどうしたの!?」
「だ、誰が、言うか・・・」
「言わないと怒るよ!!」
「勝手に怒る、が、よい・・・」
アルフレートはラクシュミーのライフルの光線が致命傷となったようで光と化した。
「そ、そんな!!」
かよ子は情報が得られなかった怒りで地面を叩く。
「杖がどうしてるのか、もっと知りたかったのに!!この、馬鹿!!」
次郎長が慰める。
「山田かよ子、この男は確かに死んだ。だが、手がかりは残っている」
「手がかり・・・?」
「あれだ」
次郎長が指を差した先にはは先程かよ子の武装の能力で弾いたアルフレートの短刀があった。
「この短刀が杖と似たような能力を発していたようだ」
「ああ、関係があるかもしれんな。それにこの者はアルフレートといってヴィクトリア女帝の息子だ。この母君がそなたの杖を所有しているのかもしれぬ。奴の館に杖があるようだな」
「ヴィクトリア女帝・・・?」
「ああ、私にとっても憎き女王だ」
「・・・、そこに杖があるんだね」
かよ子はラクシュミーの発言や長山が眼鏡で見た証言よりそのヴィクトリア女帝が杖を所持しているという答えが頭の中に浮かんだ。
「私、そのヴィクトリアって人の所に行くよ!そこで杖を取り返しに行くよ!」
「俺達も行くぜ!」
「うちらも手伝うで!」
「うん!」
かよ子達は杖を奪還する為に目的地をヴィクトリア女帝の館へと定め、進む。
三河口、湘木、冬田はスターリンとの戦闘を続けている。スターリンはギロチン飛ばしの他、巨大な丸鋸を飛ばして三人の首を撥ねようとして来る。
「武装の能力だけじゃキリねえな!」
湘木は斧に炎を纏わせた。そして自身らの周囲を炎で包み、炎の壁を作った。
「そんな物で守れると思うか!」
「冬田さん、お前も炎を出してくれ!」
湘木は冬田に命じる。
「う、うん!」
冬田は羽根から炎を出して炎の壁を更に厚くさせた。スターリンのギロチンや丸鋸を炎で防ぐ。そしてギロチンや丸鋸が溶け出した。
「鉄は焼かれると柔らかくなって強度が下がるんだよ」
「くう、耐熱性のある筈の我が攻撃が・・・!?」
スターリンは自身の攻撃を防御されて愕然とした。
「だが、上は穴だな。そこを狙わせて貰う!」
「何!?」
その時、三河口は閃く。
(『こいつ』を使う出番か・・・!!)
三河口は鎖鉄球を取り出した。
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