西ゼムリア通商会議〜ユーシスの覚悟と決意〜
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レボニアは今回の戦争で国力もそうだが一番肝心な戦力面で相当な痛手を被ったし、何よりも放蕩皇子達の様子からして、エレボニアがクロスベルと険悪な関係になる事は望んでいないんじゃねぇか?」
「ええ。戦後のオリヴァルト殿下達の方針もそうだけど、クロスベルも”四大名門”の一角であるカイエン公爵家直系の令嬢であるユーディット公女殿下を側妃として迎えている事、後はリベールに対する配慮も考えると恐らく陛下達もクロスベル自らエレボニアとの友好関係を結ぶつもりはなくても、かつてのエレボニアがカルバードのような険悪な関係に発展させるつもりはないと思うわ。」
複雑そうな表情で呟いたティオの疑問に答えたランディの推測に同意したエリィはランディの推測を捕捉する説明をした。
「……………………」
「?ユウナちゃん、どうしたの?」
一方複雑そうな表情で黙り込んでいるユウナが気になったノエルはユウナに声をかけた。
「あ……はい。えっと……ヴァイスハイト陛下達は領土併合を緩和したのはリベールに対する配慮と言っていましたけど、レミフェリアに対する配慮はしない所か、むしろシルヴァン陛下達と共にレミフェリアの立場を悪くしようとしている事が気になってまして。レミフェリアもウルスラ病院の件でお世話になっているのに……」
「それに関してだけど……こんなことは言いたくないけど、やっぱり今回の戦争に関してレミフェリアは何の負担も負っていない事でしょうね。」
「実際レミフェリアは今回の戦争に関して一兵も参加していない所か、連合に対する物資の支援一つすらしなかったからな。自分達の命や祖国の存亡をかけて今まで戦い抜いてきた連合からすれば、”戦場”にも参加せず、物資一つも支援していない”傍観者”も同然の国に様々な負担を負った自分達の勝利による”戦果”について口出しするなってのが本音だと思うぜ。」
悲しそうな表情で答えたユウナの疑問にエリィは複雑そうな表情で答え、ランディが疲れた表情でエリィの説明を捕捉した。
「あたしも賠償内容について意見を口にするレミフェリアの立場を悪くしようとするシルヴァン陛下やヴァイスハイト陛下達の気持ちはちょっとだけわかります……”六銃士派”の警備隊の仲間達はディーター元総統による”クロスベル独立国”が建国された時にヴァイスハイト陛下達――――――”六銃士”を信じて”クロスベル独立国”に対するレジスタンスとして活動して、”クロスベル帝国”建国後は実際に二大国との戦争に参加して勝利した事でクロスベルの為にヴァイスハイト陛下達を信じてきた彼らの今までの”想い”が報われようとしているのに、何もしていない人達がその”想い”に意見をするのはちょっとおかしいんじゃないかと思いますし……」
「ノエルさん………」
「”クロスベル
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