西ゼムリア通商会議〜ユーシスの覚悟と決意〜
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視線が僕達に向けられているんだ!?」
「恐らくは会議場に設置されている防犯カメラに視線を向けられたからではないかと。」
「それよりも賠償内容を開示する前にシルヴァン陛下が仰った”リィンさんの活躍による成果”とは、恐らくバリアハートとケルディックの返還、そしてユーシスさんをバリアハートとケルディックの領主就任の件でしょうね……」
「まあ、”人一人の活躍による成果”だけでバリアハートとケルディックが返還されることは”奇跡”のような出来事である事は否定できないね……」
「ったく、どこが”慈悲”だよ。どう考えても”脅迫”の類じゃねぇか。」
表情を引き攣らせたマキアスの疑問にシャロンが静かな表情で答え、エマは複雑そうな表情で呟き、アンゼリカは疲れた表情で呟き、クロウは呆れた表情で溜息を吐いた。
「つーか、冗談でも”一家郎党皆殺し”にするとか、頭がイカレ過ぎだろ、メンフィルの皇帝は。」
「いえ――――――シルヴァン陛下の今の発言は”冗談”ではなく”本気”だと思うわ。」
「ああ。現にメンフィルの”暗部”には”暗殺部隊”のような存在がいるのは戦争前に暗殺された結社の”蛇の使徒”達やエレボニアの情報局の件で判明している上、もしかしたら”黒月”や”斑鳩”に実行させる事も考えられるな。」
「どちらの組織にも”暗殺者”のような存在がいるようですからね……」
「チッ、”遊撃士”の俺達もそうだがエステル達の目の前で堂々と”皆殺し”宣言をするとか、俺達”遊撃士”に対して喧嘩を売るつもりなのかよ。」
「エステルちゃん達にとっても今のシルヴァン陛下の宣言は色々と思う所があるでしょうね……」
呆れた表情で呟いたアッシュの言葉にシェラザードが真剣な表情で否定の答えを口にし、シェラザードの答えにジンは真剣な表情で同意し、エレインは厳しい表情で呟き、アガットは舌打ちをして端末に映るシルヴァン皇帝を睨み、アネラスは複雑そうな表情で推測を口にした。
「……リィンはこの件について知っているの?」
「知っているも何も、”バリアハートとケルディックの返還の件に関する最終的な決定権はご主人様だから、ご主人様自身が決めたのよ?”」
フィーの疑問にベルフェゴールが答えるとその場にいる全員が血相を変えた。
「ええっ!?バリアハートとケルディックの件の最終的な決定権はリィンにあったの!?」
「どうしてリィンは幾らバリアハートとケルディックがエレボニアに返還されるとはいえ、ユーシス――――――”アルバレア公爵家”が”メンフィルの盾”にされるかもしれないという条件を知っていて決定したのよ!?」
アリサは驚きの表情で声を上げ、サラは厳しい表情でベルフェゴールに問いかけた。
「うふふ
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