西ゼムリア通商会議〜ユーシスの覚悟と決意〜
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ハートとケルディックの守護の為にもエレボニア帝国軍の迎撃をしてもらうだけ”だ。何もユーシス・アルバレアやその跡継ぎ達にエレボニアの貴族でありながらメンフィルやシュバルツァー家に忠誠を誓えと言っている訳ではない。」
「それにメンフィル帝国はユーシス・アルバレアを庇おうとしている皇太子達にとってもある意味”好都合にもなる賠償”を求めているのではないか?幾ら皇太子達がアルバレア公爵家を庇おうと考えても戦後のエレボニアの世論がそれを許さないと思われるのだから、皇太子達は”メンフィル帝国が求める賠償を実行しなければならないというエレボニアの国民達も納得せざるを得ない理由”でエレボニアの貴族達の中で最も先行きが不安なユーシス・アルバレアを領主に返り咲きさせる事ができる上、真にエレボニアがメンフィルへの報復を一切考えないのであればバリアハートとケルディックが”無条件”で返還されるようなものだと思われるが?」
「……ッ!くっ…………」
「……………………」
嘲笑を浮かべたシルヴァン皇帝の反論と苦笑を浮かべたヴァイスの指摘に反論できないアルバート大公は唇を噛み締めた後無念そうな表情を浮かべて唸り声を上げ、アリシア女王は重々しい様子を纏って黙り込んでいた。
「―――――聞いているな、ユーシス・アルバレア。今までの私達の話を聞いて既に貴様や周りにいる紅き翼の者達も気づいているだろうが、今回の戦争で最も功績を挙げたリィンに免じて本来ならば戦後のエレボニアの貴族の中で最も先行きが不安だった貴様の未来を保証する事にした。今後はリィン達シュバルツァー家の”仁徳”に感謝して、貴様の祖国であるエレボニアもそうだが、バリアハートと隣接することになるかつ将来リィンが統括領主を務める事になる我が国の領土の為にも自らに課せられた務めを果たし、そして将来”跡継ぎ”ができた際にアルバレア家に課せられた務めを代々の跡継ぎ達にも伝われるようにしっかりと伝えておけ。――――――だが、もし貴様や貴様の跡継ぎ達がシュバルツァー家もそうだがシュバルツァー家の”仁徳”に免じてバリアハートとケルディックを返還した我らメンフィルの”慈悲”を裏切るような事を行えば、その時は我らメンフィルが貴様達アルバレア家を言葉通り”一家郎党皆殺し”にすることを貴様自身や貴様の跡継ぎ達の心の奥底まで刻んでおけ。」
するとその時シルヴァン皇帝は防犯カメラへと視線を向けて全身に覇気を纏って防犯カメラを通してユーシスに念押しをした。
〜待機室・紅き翼側〜
「……………………………」
「ユーシス………」
一方その頃、シルヴァン皇帝の念押しを聞いたユーシスは目を伏せて黙り込み、ガイウスはユーシスを心配そうな表情で見つめ
「ちょっ、何で別の場所にいるシルヴァン陛下の
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