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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜ユーシスの覚悟と決意〜
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今回の戦争で結果的には”アルバレア公爵家”の”全て”を奪ってしまった事によるリィンのユーシス・アルバレアへの”罪悪感”を少しでも減らす為の我らの”細やかな気遣い”と、ユーシス・アルバレアの”覚悟”を示してもらう為だ。」

オリヴァルト皇子の問いかけに苦笑したシルヴァン皇帝は不敵な笑みを浮かべて答えた。

「リィンさんのユーシスさんへの”罪悪感”を減らす為という理由はわかりますが、ユーシスさんにユーシスさんの”覚悟を示してもらう為”とは一体どういう事なのでしょうか?」

シルヴァン皇帝の話を聞いて新たな疑問を抱いたセドリックは不思議そうな表情で訊ねた。

「”ユーシス・アルバレアが1度目のユミル襲撃の件の責任を取る為に父親や兄の命、アルバレア公爵家の莫大な財産の全てだけではなく、自身の命もメンフィルに捧げる程メンフィルもそうだが、リィン達シュバルツァー家に対して相当な罪悪感を本当に抱いている”のだったら、その”覚悟”をメンフィルやシュバルツァー家に示してもらう為に、”ケルディックと故郷にして州都であるバリアハートと引き換えにアルノール皇家や政府の方針がメンフィルへの報復に変わった際、皇家や政府に逆らってでもアルバレア家にメンフィル帝国領と化するクロイツェン州の統括領主であるシュバルツァー家――――――我が国の領土を護る盾”を務めてもらうという事だ。」

「な………っ!」

「そんな………」

「……シルヴァン陛下。幾らアルバレア家に1度目のユミル襲撃の件の責任を取らせる為とはいえ、他国の貴族やその領土を貴国の”盾”にするのはあまりにも道理に反した事ではないでしょうか?」

シルヴァン皇帝の答えを聞いたクロスベルのVIPとミルディーヌ公女以外のその場にいる全員が血相を変えている中レーグニッツ知事は絶句し、シルヴァン皇帝の説明を聞いてユーシスがエレボニアの皇家や政府から”メンフィルと癒着している疑惑を抱かれる可能性があるという問題”が浮上する事にすぐに気づいたクローディア王太女は悲痛そうな表情を浮かべ、アルバート大公は厳しい表情で指摘した。

「ほう?大公のその口ぶりだと、”今のエレボニア皇家や政府がメンフィルとの関係回復に務める”事を宣言しているにも関わらず、”エレボニアはいずれメンフィルに報復する可能性が高い事”を想定しているようなものだと理解しているのか?先程も説明したようにメンフィルがユーシス・アルバレアやその跡継ぎ達に求めているのは、”エレボニアが今回の戦争で併合された我が国の領土を奪還する為に武力行使をしようとした際に我が国の領土と隣接する事になるバリアハートの領主である彼の一家にメンフィル帝国領に対する武力行使関連の要請を全て拒否し、万が一エレボニア帝国軍がバリアハートやケルディックを武力制圧しようとした際はバリア
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