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レーヴァティン
第二百六十二話 神託の時その三

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「そして妻と寝る」
「奥さんに梅毒感染させたんだな」
「その妻に王が手を出すとだ」
「王様も梅毒になるな」
「そうして王に復讐を行った」
「自分も梅毒で死ぬけどな」
「妻もな」
 梅毒は当時そうした病だった、感染したら最後身体が腐って死んだのだ。
「そうなったが」
「王様も死んだか」
「そうなった、愚かな話だ」 
 英雄は汗を出す中で言った、汗は次第に身体に浮き出てきている。
「女を楽しんでもだ」
「そうなったら馬鹿だってことだな」
「そうだ、勿論娼館や遊郭もな」
「梅毒の話があるな」
「そうした場所だ、多くの者が出入りしてだ」 
 その様にしてというのだ。
「寝るとな」
「どうしてもそうした病気はあるな」
「だが幸いこの世界は薬がある」
「梅毒や性病を治すな」
「そしてゴムもある」
 コンドームもというのだ。
「だからな」
「性病対策も出来るな」
「そうしたこともだ」
「お前は考えているんだな」
「そうしたことも考えないとだ」
 さもないと、というのだ。
「遊ばないことだ」
「最初からだな」
「髪の毛が抜けて遊びが足らぬとな」
 江戸時代に言われた言葉だ、梅毒に感染すると脱毛も起こることがあるのだ。
「そう言うことは俺はしない」
「遊ぶにも注意するってことだな」
「そうだ」 
 まさにというのだ。
「そうしてだ」
「遊んだんだな、今日も」
「そうした」
「いい心掛けだな、まあ俺はしないがな」
「奥方だけか」
「こっちの世界じゃな、起きた世界でもな」
 ここからは少し苦笑いで話した。
「そうした相手が欲しいな」
「俺もだ」
「お前起きた世界ではか」
「今はいない」
「今は、か」
「前はいたがな」 
 それでもというのだ。
「今はな」
「いないんだな」
「そうだ」
「理由はわかる、お前夜は凄いからな」
「同棲はしていないが会うとな」
 その時はというのだ。
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