ギャル系後輩美少女が接近 ゲームセンター編
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間、俺を襲ったのは蒸し暑い熱気。
じっとしているだけでも汗が滴り落ちてきそうな程の暑さ……流石の俺でも堪える…。
朝から勘弁して欲しいものだ。
綾小路「……暑い。」
気付けば、朝起きた時と同じ言葉を繰り返す。それはもう仕方ない。暑いのだから。
地球温暖化が原因とは言え、年々暑くなっていく夏という季節を好きになれそうにない。
俺はうんざりした気持ちで照りつく日射しを浴びながら、通学路を歩く。暑いとは言え、誰も居ないこの時間は気が楽でいい。
今の俺は色々と目立ち過ぎて心が休まる時間がないからな……朝くらい穏やかに過ごしたいところだ。
俺がそう考えて歩いていると……
『……あ!きたきた!綾小路せんぱーい♪』
『……』
学校の校門の方から俺の事を『先輩』と呼ぶ声がした。
何故、あいつらがこの時間に居るんだ?正直……今、会うのは非常に善くない状況だ…。
だが、校門の前に居る以上スルー出来ない。一呼吸置いてから二人の元に真っ直ぐ向かった。
天沢「おっはようございま〜す、綾小路せんぱーい♪」
七瀬「……おはようございます、綾小路先輩。」
綾小路「おはよう……天沢、七瀬。」
天沢「遅いですよ〜!私たち10分も前から先輩のこと待ってたんですから〜。ねぇ〜七瀬ちゃん♪」
七瀬「私たちが待っていた時間は8分42秒です。10分は経ってませんよ、天沢さん?」
天沢「うっわー……こまか。七瀬ちゃんらしいね〜」
綾小路「……」
俺の前に現れた人物は1年Aクラスの天沢一夏と1年Dクラスの七瀬翼だった。
天沢は笑顔を振り撒きながら、俺に近づいて挨拶をしてきた。一方の七瀬は俺と一定の距離を保った状態で挨拶をした。
この二人とは4月にあった特別試験で面識がある……それはもうかなり深く。俺は周囲を警戒しながら、天沢たちの様子を観察する。
天沢「あれあれ〜?もしかして綾小路先輩警戒してます?」
綾小路「まぁな。」
天沢「え〜そんなに警戒しないでくださいよ〜。私たちは綾小路先輩に朝の挨拶をしたかっただけなんですから〜♪」
綾小路「……たかが挨拶の為だけに、この時間に登校してこないだろ。俺を待っていた理由は何だ?」
天沢「えーそんな急かさなくてもいいじゃないですかぁ〜♪どうせまだ誰も登校してこないんだし、お喋りしましょうよ〜♪」
綾小路「……」
俺としてはお喋りなんかしてる暇は無い。
この状況を誰かに見られたら面倒なことになる。用件があるなら、さっさと話して貰いたいのが本音だ。
しかし、天沢が素直に本題に入ってくれる訳がない。どうしたものか…
七瀬「……
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