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綾小路くんがハーレムを構築する話
綾小路くんと銭湯に行く話し。
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たようだ。

高円寺は髪を掻き上げながら、勢いよく立ち上がった。此方にも水飛沫が飛んでくるくらいの勢いで。

本人は悪怯れる様子が全く無いところを見ると高円寺らしいと思った。

高円寺「それではまた学校で会おうじゃないか、綾小路ボーイ。」

綾小路「あぁ、またな。」


高円寺は俺に軽く挨拶して湯船を出た。


結構長く高円寺と話していた気がする。二人きりだったと言うのに、あまり気まずい空気にならなかったな……まぁ、普通に話す分には嫌な奴ではないと思う。性格が面倒なだけで…。


そのまま、高円寺は背を向けて脱衣場に歩いて行くと思っていたら……


高円寺「おっと!一つ忘れるところだったよ……この私が、フフフ。」

綾小路「?」

突然、高円寺の足がピタリと止まり此方を振り返った。

忘れていたとは事とは何だろうか?と俺が思っていると…

高円寺はまた俺の方に戻ってきた。

綾小路「どうした?何か忘れ物でもしたのか?」

高円寺「違うよ、綾小路ボーイ。君にアドバイスを送るのを忘れていたのさ。」

綾小路「……アドバイス?」

高円寺「あぁ、そうさ。こんなチャンスは滅多に来ないから心して聞いておくのだよ、綾小路ボーイ?」


高円寺は不敵に笑いながら、突然俺にアドバイスをすると言い出した。


帰る直前に話して行く事なのか分からないが、これも気分屋の高円寺らしい行動と言えばそうかもしれない。


何か良く解らない展開になってきたが、聞き流す程度に受け止めておくか……ここで冷たく高円寺を突き放すのも気が引ける。


例え、相手が高円寺でも。


綾小路「随分、突然だな……一体何のアドバイスを俺にくれるんだ?」

高円寺「無論、女性の扱いについてさ。今、綾小路ボーイはとてもモテてるようだからねぇ。一つ君に助言しておこうと思っていたのさ。女性経験が豊富なこの私がね、フフフ。」

綾小路「俺は別にモテてる訳じゃないんだが…」

アドバイスとは女性の扱い方についてだと言う。

確かに高円寺が上級生に囲まれているところを何度か見たことがある。そういうのは長けてるかもしれないが……俺にそんなこと語られても仕方ない気がする…。

どうせだったら、女性を怒らしたときの対処法を教えて欲しいものだ。主に最上級に怖い相手を怒らせたときの宥め方とかな。

高円寺「まぁ、聞きたまえ綾小路ボーイ。私たちレベルの『モノ』を持つと女性の相手をするとき苦労するのだよ?」

綾小路「俺たちレベルの……『モノ』?……あぁ、なるほど。」

高円寺「フフフ、察したようだねぇ?」

綾小路「……」

私たちレベルの『モノ』と言う発言と、女性経験が豊富と言う言葉から…
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