綾小路くんと銭湯に行く話し。
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「綾小路ボーイこそ、今日は一人なのかい?」
綾小路「周りを見れば解るだろ?生憎とボッチだ。」
高円寺「ほう、それは意外だねぇ?君はいつもは眼鏡ボーイとつり目ボーイ、それか平田ボーイと居るからてっきり一緒に来ていると思ったよ。」
綾小路「……よく知ってるな。」
そこで話しが途切れるかと思ったが、今度は高円寺の方から話しを振ってきた。
ボッチだと伝えると、高円寺が驚いた反応を見せた。どうやら、洋介たちと来ていると思っていたらしい。
それにしても眼鏡ボーイ(恐らく啓誠)とつり目ボーイ(恐らく明人)って……クラスメイトくらいせめて名字で呼べばいいと思うんだが…。
高円寺「ふむ。それならクールガールやリトルガールたちと来ているのかな?」
綾小路「何で今の流れで鈴……堀北たちが出てくるんだ?」
高円寺「いやなに。君はクールガールやリトルガールたちと一緒に居るところを何度か目撃したのでね。ただ、私が勝手にそう考えただけさ。違うのなら戯れ言だと思って構わないよ。勿論、答えなくても結構さ綾小路ボーイ。」
高円寺は洋介たちと来ていない事を知ると、今度は鈴音たちの名前が出た。
百歩譲って鈴音とはクラスでも一緒に居るから解るが……俺が有栖たちと行動してる事を知ってるとは…。
ここは、自ら鈴音たちと来ている事は伝えないほうがいいな。高円寺が誰かに話す事は考えにくいが、此方から態々伝える事はしない方が都合がいい。
綾小路「……そうか。じゃあ、余計な誤解を招かないように何も答えないでおく。」
高円寺「そうかい。それにしてもクールガールやリトルガールと言い、随分と君は同学年の女性にモテるようだねぇ?」
綾小路「……どう捉えたらそんな結論になるんだ?俺は何処にでもいる平凡な男だぞ。」
高円寺「フフフ、謙遜も大概にしたまえ。私から見ても君は底が知れない男だと感じているよ。本当はまだまだ実力を隠しているんじゃないのかい?」
高円寺にそんな風に思われていたことに驚く。
他人の事などまるで興味を持たないあの高円寺からのまさかの高評価……喜んでいいかは分からないのが正直な感想だ。
綾小路「さぁ……どうだろうな。少なくともお前ほど実力は高くないと思うぞ?」
高円寺「それは当然さ。何故なら私は完璧な人間だからねぇ、フフフ。」
綾小路「……そうだったな。」
突っ込むのも面倒なので、適当に相槌を打っておいた。
完璧かどうかは置いといて、高円寺の実力が飛び抜けているのは事実。そこは疑う余地はない。
高円寺「さて、私はそろそろ上がるとするよ。長風呂はしない主義でね。」
綾小路「そうか。」
切りよく話しが終わったタイミングで高円寺は上がることにし
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