綾小路くんと銭湯に行く話し。
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いので、洗髪は比較的楽だ。
念入りに髪を洗った後、シャワーで泡を洗い流した。濡れた髪を掻き上げながら、次に身体を洗う準備に取り掛かる。ボディーソープをボディタオルに付けて素早く身体を洗った。
しっかり身体を洗った後、シャワーで一気に洗い流してから、腰にタオルを巻き直して大浴場に向かった。
人があまり居ない大浴場の隅っこに移動した俺は腰のタオルを取って湯船に浸かった。
綾小路「……ふぅ。」
身体の全てを湯船に浸かった俺は心地良いタメ息が漏れた。最初は広い浴場に限るなー……いや、ほんとに。
俺は寮では大体シャワーで入浴を済ますから湯船に浸かるのも久しぶりだ。
風呂は良いなー……今までに蓄積された疲労が取れていく気分になる。ここ最近は精神的疲労も凄く溜まっていたし、尚更そう感じる。
せっかくここに来たんだ。遠慮なく、俺の心と身体を癒して貰おう……俺が身も心も風呂に委ねようとしたその時…
『おや?そこに居るのは綾小路ボーイかい?』
綾小路「……ん?」
後ろから俺を呼ぶ声がした。こんな呼び方する奴は知り合いでは一人しか居ない。
俺は声のする方に目をやった。
すると、そこに居たのは……高円寺だった。
高円寺「こんなところで会うとは奇遇だねぇ〜綾小路ボーイ?」
綾小路「高円寺か……確かに奇遇だな。」
後ろを振り返ると、高円寺はタオルを肩に掛けた状態で仁王立ちしていた。
相変わらず、色んな意味で堂々としてる奴だ。
それにしても高円寺に会うとはな…。
高円寺「フフフ、相変わらず君は愛想が悪いようだねぇ。」
綾小路「……俺に愛想は求めない方が良いぞ。」
高円寺「確かに君が愛想を振り撒く姿は想像出来ないねぇ。まぁ、私にはどうでもいいことだがね。」
高円寺は不敵に笑いながら、豪快に湯船に入ってきた。
その際、タオルが湯船に浸からないように頭に乗せていた。
高円寺がマナーを守るのは意外だと正直思った。湯船の入り方はあれだが。
綾小路「よくここに来るのか?」
高円寺「フフフ、よく来ると言えばそうかも知れないねぇ。私は月に4度は湯に浸かりに訪れるからね。」
綾小路「週1ペースか……結構来てるんだな。」
高円寺「寮の狭いバスルームじゃあ、満足に湯に浸かれないからねぇ。私の素晴らしい肉体を休める為にもこのような場所に赴くのは当然のことなのだよ、綾小路ボーイ。」
綾小路「……そうか。」
世間話程度に高円寺に話し掛けてみたら普通に答えてくれた。
てっきり無視されると思ったが意外と気さくに話してくれた。此方から話しを振っておいてなんだが、少々驚いた。
高円寺
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