短編
綾小路くんがラッキースケベな災難に遭っちゃう話し。
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た。
俺は何も言わずに静観しておこう。面倒事に捲き込まれるのだけはゴメンだ。
櫛田「堀北さんなんて放っとこ清隆くん♪それより……あれ?スンスン」
堀北「ちょっと、櫛田さん!?あなたなにしてるの!?」
綾小路「?」
桔梗は鈴音との舌戦を止めて俺の方に向き直った瞬間、突然桔梗の言葉が止んだ。
そして、桔梗は俺の制服の匂いを嗅いできた。お前は犬か?と心の中で思っていたら…
櫛田「ねぇ、清隆くん……なんで清隆くんから女の子の匂いがするの?」
堀北「な!?」
綾小路「は?」
桔梗の質問に俺は固まった。
女の子の……匂い?そんなもの俺が纏ってる訳ないだろ…桔梗は急に何を言い出すんだ?
どうして睨むように俺を見るんだ?
櫛田「は?……じゃないよ!だってほら!清隆くんの制服から女の子の香水の匂いするもん!」
堀北「へぇ……それが本当なら一体どういう事かしら、清隆くん?」
綾小路「ちょっと待て。そんなわけないだろ。」
櫛田「じゃあ、なんで香水の匂いするの?理由を話して!」
香水の匂い?そんなこと急に言われても全く身に覚えが……いや、待てよ?そういえばさっき……帆波と密着したなような…
俺も一応自分の制服の匂いを確認した。仄かにシトラスの香りがする。
恐らく、帆波の香水の匂いが俺に移ったんだろう。
綾小路「お、落ち着け二人とも。これには事情が…」
櫛田「ちょっと落ち着いていられる状況じゃないなぁ……一体誰とイチャイチャしてたの?」
堀北「とりあえず、女たらしの貴方に鉄槌喰らわせても問題無いわよね?歯を食いしばりなさい。」
桔梗は身を乗り出さんばかりに問い詰めてきた。鈴音は俺に攻撃する気満々だ。こういうときだけ息ぴったりなんだな、お前ら。
イチャイチャした訳では全くないし、帆波の香水の匂いが付いたのは深い訳があるのだが……それをここで正直に話す訳にはいかない。何とか二人を宥めて乗り切らないとヤバい。
いや、もうそれは遅いな。鈴音が手刀のポーズを取りながら此方にきている。万事休すか……と思っていたら…
ガッ!グラッ……
堀北「……きゃっ!」
櫛田「わわっ!?」
綾小路「……うおっ!」
鈴音が俺の椅子の脚に躓き、桔梗は俺の机に身を乗り出し過ぎてバランスを崩し倒れてきた。
二人とも突然俺の方に倒れてきたので、回避する余裕はなく……
ドサドサっ!!ムニュッムニュッ??
椅子ごとひっくり返ってしまった。俺の方に倒れて来た二人は俺の上に乗っかる形になった。
何だか……俺の視界がやけに暗い。しかも、とても柔らかい物が顔に押し付けられてるような?
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