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綾小路くんがハーレムを構築する話
短編
綾小路くんがラッキースケベな災難に遭っちゃう話し。
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た。そして二人して謝りあうと言う不思議な構図が出来ていた。

やってしまった……咄嗟の事とは言え、女性の身体に触るのだからもっと細心の注意を払うべきだった。

胸と太ももを触れられて、許してくれないと思うが今は謝るしかない。その思いで俺は頭を下げた。

一之瀬「清隆くん……そんなに謝らないで?清隆くんがキャッチしてくれたお陰で私はケガしなかったんだから。だから……ありがとう、清隆くん//////♪」

綾小路「いや、俺がもっと上手くキャッチしていればこんなことには…何かお詫びさせてくれないか?」

一之瀬「そ、そんな!お詫びなんて……助けてくれただけで十分だよ…。」

綾小路「何かしないと俺の気が済まないんだ。帆波の要望なら何でも応える。」

一之瀬「えぇ!?う、うーん…」

引き下がらない俺を見て、帆波は困ったように考え始めた。

帆波は優しいから、俺のお詫びなんて要らないのは解ってる。

だが、事故とは言えセクハラ行為をしてしまったのだから出来る限りの対応をしないといけない。

一之瀬「じゃあ……1つお願いしてもいいかな?」

綾小路「勿論だ。」

一之瀬「私いま階段登るのスッゴく怖いから清隆くんにお姫様抱っこして欲しいなぁ……とか言ってみたり//////?にゃはは…//////」

綾小路「……」

俺は固まった。それだと俺にまた身体を触れられることになると思うんだが…

だが、帆波のご所望はお姫様抱っこ。なら、俺はそれに応えるしかない。

一之瀬「……なーんちゃって♪清隆くんが気に止んでるから冗談言ってみただ…」

綾小路「それくらいお安いご用だ。」

一之瀬「へ?」

帆波が何か言っていたような気がしたが、今の俺にそれを聞く余裕は無かった。

俺は自分の鞄と帆波の鞄を両肩に掛けてから、帆波をお姫様抱っこした。

今度はしっかりと帆波の肩を掴み、太ももではなく膝裏に左手を入れて支えた。

一之瀬「にゃあっ//////!?き、清隆くん今のは冗談で…//////」

綾小路「しっかり掴まっててくれ、帆波。」

一之瀬「……にゃい//////(にゃーーー//////!本当にお姫様抱っこしてくるなんて王子様みたいだよ〜//////さっき私を助けてくれた時もスゴくカッコ良かったし♪胸触られちゃった時は恥ずかしかったけど…今、スゴい幸せ//////)」

俺は周囲を警戒してから階段を登って歩いた。

こんなところを見られたら、あらぬ誤解を生みかねない。

誰にも見られないよう、周りに気を配りながら素早く生徒会室に移動した。その間、帆波が熱っぽい視線を送っていた事には気付かなかった。


















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