あたしたちが『ママ』で清隆が『パパ』で。
[1/13]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
AM8:15
俺は廊下の窓から遠い目をして景色を眺める。今日は快晴。雲が全く無い為、空一面に青空が広がっていた。
この時間いつもだったら教室の机で頬杖をついて、朝のホームルームが始まるまでのんびりと景色を眺めていたに違いない。
ただそれは……『いつも』の日常だったらの話しだ…。
ゆい「パパみてみて〜♪ママとわたしのかみがたいっしょだよー?うれしいー♪」
まき「パパとママがいっしょだとあんしんするねー♪」
ちなつ「ほんとほんとー♪」
あおい「パパー!ママのおかおまっかだよー!」
ななみ「ねーねー♪パパとママはいつからなかよしなのー?」
はるき「きよぽんパパもママもめっちゃおどろいててたのしい〜♪」
あかり「おかあさんもおとうさんもいっしょにいるのはこころづよいね!」
ひまり「この頃からお父様はお母様とご一緒なのですか?」
みく「なぁなぁ、かあさんたちうごかないけどだいじょーぶなのかー?」
かすみ「びっくりしてるだけだしだいじょーぶでしょ。」
つくし「ママもパパもおどろくなんてさいこー♪」
ちか「たのしいねーさなちゃん!」
さな「……たのしいのは、ちかたちだけだ。」
みすず「呑気すぎ……楽しんでる場合では全く無いんだから。」
クリス「大丈夫ですよ♪お父様が何とかしてくれますから♪」
綾小路「……」
今の俺の日常は音を立てて崩れ去ってる真っ最中だ。急に現れた『未来』からやってきたと言う『少女』たちによって。
つい、昨日まではいつもの日常だった筈なんだがなぁー……それがどうだ?一気に俺を中心にこの騒ぎだ。俺が普通の感性を持つ人間だったらこの場で頭抱えて狼狽えていたかもな…。
まぁ、現在進行形で頭抱えているのは……恵たちなんだが…。急に現れたゆいたちに『ママ』呼ばわりされて真っ赤な顔で取り乱して固まっている。
最初の方こそ俺に噛みつかんばかりに説明を求めてきた恵たちだったが……ゆいたちが俺に向かって『パパ』宣言したのが止めになったみたいだな…。
柴田「お、おい!今、綾小路のことパパって呼んでなかったか?」
神崎「確かにそう聞こえたが…」
平田「何だか大変な事になってきたね……」
池「くそー!綾小路の奴あんなに可愛い女の子たちとイチャイチャしやがってー!」
須藤「寛治……お前ロリコンかよ。」
橋本「ははは!こいつは良い。俺たちをこんなにも楽しませてくれるなんてキング様は最高だぜ。」
周りの生徒たちの反応の大半は驚いてるようだったが……明らかに面白がってる反応の奴も居る。他人事だと思っていい気なもんだ…全く。
しかし、これどうすればいいんだ?騒ぎが人を呼んで、生
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ