綾小路くんと15人の子供たち
未来からやって来た少女たち
[1/11]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
AM6:45
カーテンから差し込む日差しは酷く暖かい。こんなにも暖かいと二度寝をしたくなる。そのまま、もう一度目を閉じて眠りの世界に入りたいところだが……実際はそうもいかない。今日も普段通り学校がある。正直言うと、憂鬱だ…。
綾小路「フッ……この俺が憂鬱と表現するのはらしくないか。」
俺はベッドから降りて、ぐっと伸びをしてからカーテンを開けた。まさか、この俺が学校に行くのが面倒だと思う感じるとはな。少しは『普通』の学生らしくなってきたのかもしれない。これで、もっと穏やかに過ごせれば文句は無いんだが……それは当分、期待出来そうにない。
俺がこの学校に居る限り、あの男や月城が俺を退学に追い込もうと仕掛けてくるのは止めないだろう。なんせ、今回は下級生を使って俺を貶めようとしてくる程だ。まぁ、元より手段なんか選ばない奴等だが…
やれやれ……いつになったら『普通』に過ごせる日がくるのやら。さて、朝からマイナス思考になるのは善くない。顔でも洗ってスッキリしよう。
ガラッ……
ななみ『あー!!!みんなーパパおきたよー♪』
ちなつ『ほんとうだ〜おはよーパパ♪』
あおい『パパはやっぱりカッコいいね♪』
ゆい『パパ〜だっこして〜♪』
まき『ずるいずるい〜わたしも!』
クリス『ここがお父様が高校時代過ごしたお部屋ですか♪』
はるき『きよぽんパパのへやなんもないねー?』
あかり『う、うん。でもおとうさんらしいね?』
ひまり『お父様のお部屋には書籍が無いんですね…残念です。』
かすみ『せまっ…』
ちか『ほんと、せまいねー?いまとぜんぜんちがう。』
さな『ちか、はしゃぐな。』
みく『なんもないじゃん、つまんねーの。』
つくし『なんか、おもしろいものないかなー?』
みすず「あなたたち静かにしてくれない?』
綾小路「…………!?」
ピシャッ!!!
俺は今の光景に驚き過ぎて、声も出さずに勢いよく扉を閉めた。人間、衝撃の光景を目の当たりにしたとき、声も出ないというのは本当なのかもしれない。
俺は何気なく、いつも通り洗面所に向かったら……そこには年端もいかない『少女たち』が居た。
しかもその『少女たち』は……恵たちをそのまま小さくしたような見た目だった。
…………なんだ、今の?俺の眼に何か異常を来しているのだろうか?
綾小路「…………うん、俺は疲れてるんだ。幻覚を視るなんて想像以上にヤバい。一度、横になろう。うん、それがいい。」
俺は手を頭に添えてベッドに横になった。……熱は全く無いな(元より風邪など1度も引いたことないが)
しかし、幻覚を視るほど疲れてるなん
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ