綾小路くんと15人の子供たち
未来からやって来た少女たち
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を全て鵜呑みにするのは早計かもしれない……だが、決して投げやりになってる訳では無い。信じてる理由はちゃんとある。
この部屋に少女たちが居る状況がどうあっても思いつかない点だ。高度育成高等学校の寮の部屋に幼い子供が忍び込むのは不可能。入るのにも部屋のカードキーが必要だし、第一15人もの子供が寮付近を彷徨いていたら監視カメラに映らないわけがない。
今の時刻は8時前。現時点でそんな騒ぎになっていないということは……俺以外、少女たちの存在は知らないという何よりの証拠。
そうと決まれば……周りにバレないよう、慎重に対応して話しを聞かないといけない。まずは……どうやって『未来』から来たのか?ここに来た理由と合わせて聞いてみるか。
綾小路「色々話したいことがあるんだが…」
ゆい「よーし!じゃあ、こんどはママにあいにいこー♪」
まき「さんせーい!」
あおい「みんなー!ドアはこっちだよー!」
ちか「わたしもママさがすー!」
はるき「わたしたちもママさがしにいこー!」
あかり「え、でもいいのかな?」
つくし「わたしもママのおどろいたかおみたいからいくー!」
みく「かあさんがおどろくかおか……おもしろそうだな。」
かすみ「ひまだからわたしもいこっと。」
ちなつ「わたしもいくー!」
さな「こら!かってにうごくな、もどってこい!」
ななみ「みんなー!パパのそばをはなれちゃダメだよー!」
ドタドタドタ……ガチャッ!!!
俺が話す間もなく寝室を飛び出て、12人の少女たちは母親に逢いに行くと言って部屋を出て行った。
ってことはこの近くに居るってことなのか?一体それは誰なん……ん?ちょっと待てよ……これって相当まずくないか?
子供たち見つかる→大騒ぎになる→俺、退学。馬鹿みたいなフローチャートだが、そうなるのは間違いないよな?
綾小路「……まずい。早く後を追わないと俺が終わる。」
ひまり「皆さんお元気ですねー?」
クリス「あらあら♪これは大変ですわ♪」
みすず「そんな呑気なこと言ってられないわ。」
ひまりとクリスは出ていくゆいたちを傍観していた。単にゆいたちのように活発なタイプではないのかもしれない。
とにかく、今は早く後を追わないとな……
クリス「お父様、私たちも連れてって下さい。」
ひまり「ゆいさんたちを止めるには私たちが必要ですよ、お父様?」
綾小路「……分かった。」
流石に幼い子供だけを置いてくのは危険だからな……連れてくしかない。俺は肯定してから、烈火の早さで全ての準備を整えて玄関を出た。
急いでいるので俺は右手でクリスを左手でひまりを抱えて、みすずと共に階段で降
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