綾小路くんと15人の子供たち
未来からやって来た少女たち
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て……しっかり身体を休めないとダメだな。よし、寝よう。登校時間ギリギリまで寝れば、幾分か回復するだろう。
俺は目を閉じて、自分を落ち着けようと思っていたら…
ガラッ……!
ななみ「あれ〜パパどうかしたの?』
あおい「パパぐあいわるいの?」
ゆい「えーーーたいへんだー!!!おいしゃさんよばないとー!」
ちか「おかあさんをさがしにいかなきゃー!」
みすず「落ち着いて。お父様は私たちが居ることに混乱してるだけよ。」
クリス「そうです。私たちのお父様は風邪を引くほど柔ではありませんわ。」
綾小路「……」
そんな俺を他所に『少女』たちはベッドの周りを囲んで話しかけてきた。しかも、ずっと『パパ』とか『お父様』と言ってくる。幻覚にしては凄く少女たちが立体的だなー……まるで本当にこの場に居るかのようだ。
……そうか、これは夢だ。じゃなきゃ、こんなの絶対に可笑しい。寮で一人暮らしの俺の部屋に年端もいかない少女たちが存在してる状況なんて有り得ない。
こんな夢を見るなんて自分が心配になる。よし、さっさと目を覚ませ俺。学校が憂鬱だからと言って、いつまでも寝るな俺。いつもの日常に戻ろう俺。
みく「おい!さっきからむしすんなよ、とうさん。おりゃっ!」
ちなつ「あー!みくちゃんだめだよー!パパをけったら!」
まき「パパだいじょーぶ?」
みく「いってー!なんでこんなにかてーんだよ〜」
かすみ「そりゃ、かたいにきまってるじゃん。」
みすず「はぁー……蹴った本人が痛がってたらせわないわね?」
俺は目を瞑って極力やり過ごそうとしたら、伊吹似の少女が脛を蹴ってきた。全く痛くは無かった(むしろ、蹴った本人が痛がってる)
いや、それよりも今は別の心配が襲った。何故なら……蹴られた衝撃がやけにリアルだったから…。
まさか……これ……現実なのか?よし、こういうときは落ち着いて深呼吸だ。その後、夢かどうか確認しよう。
俺は大きく深呼吸してから自分の頬を力一杯引っ張った。それはもう引きちぎれそうになる勢いで。夢だと思いたい一心で引っ張った。しかし……
綾小路「……痛い。」
はるき「あはは♪きよぽんパパがへんなこうどうしてる〜」
つくし「ほんとだーおっかしい♪」
あかり「おとうさんほっぺたあかくなってるよ?」
ななみ「わたしがほっぺたナデナデしてあげる〜♪」
あおい「わたしもわたしも〜♪」
その可能性は一瞬で塵と化した。
限界まで引っ張った頬はヒリヒリと痛い。この俺がこんな古典的な方法で夢か確かめる日がくるとは思いもしなかった。
そして、少女たちは俺の頬を優しく撫でてきた。触られた
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