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綾小路くんがハーレムを構築する話
春休み最後は全員集合するようだ。
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4月初旬。

PM20:00

綾小路「……もうすぐ休みも終わりだな。」

夕食を済ませた俺はひよりから借りた本を読みながら物思いに考えていた。

何故そう考えてるかと言うと……春休みも明日で最終日を迎えるからだ。

流石の俺でも休みが終わりに近づくと残念に思ってくる。世の学生たち皆に通じる事だと思うが。

綾小路「……明日はゆっくりしよう。」


この数日間は有栖たちとした約束を果たす為に費やした事もあって、一人になれる時間は全く無かった。


元より俺の春休みは休みという休みが殆ど無かったと言っても過言では無いが……。


まぁとにかく、明日は絶対に俺は部屋から出ない。一日中惰眠を貪ることに費やす。うん、今そう決めた。


幸い明日は誰とも約束はしていないし、予定も無い。それに春休み最終日に俺なんかを誘う奴は居ないだろう……


さぁ、そうと決まれば……風呂にでも入って疲れを癒し…



〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪



綾小路「!」


俺が明日の予定を決めて風呂に入ろうと立ち上がった瞬間に電話が鳴った。


俺とした事がマナーモードにするのを忘れていたようだ。突然大きな音がテーブルから響くから結構驚いた。


……一体誰からだ?画面を裏側にしてスマホを置いていたから誰から連絡が来てるのか確認出来ない。


いや、確認したくないのが本音だ……確認するのが恐い…。ここは相手が諦めるまで待つか?


いや、出るしかないか……電話の相手を後で確認して自分から掛け直す方が、後々面倒だ。


綾小路「……もしもし?」

???『あら?漸く出て頂けましたね♪こんばんは、清隆くん//////♪』

この如何にもおしとやかで礼儀正しい口調は……

綾小路「何の用だ……有栖?」

坂柳『貴方の声が聴きたくて電話を掛けさせて頂いた次第です//////♪』

綾小路「茶化すのはよしてくれ…」

電話の相手は有栖だった。

まさかの有栖からの電話……何だか面と向かって話すより緊張するのは何故だろうか?

と言うより、今までの電話の相手で一番厄介なのでは……

坂柳『茶化してなんかいませんよ、清隆くん♪私はいつだって本当の事しか言いませんよ?特に貴方の前では♪』

綾小路「あのな……」

坂柳『こうして貴方にお電話する日が来るなんて……とても緊張しますわ//////♪』

綾小路「……何で有栖が緊張するんだ?」

電話を掛けてきた有栖が緊張するのはよく解らないんだが……

俺が緊張するのは分かるんだが…

坂柳『貴方という人は……相変わらず乙女心を理解していないようですね、清隆くん?』

綾小路「ん?」

坂柳『
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