知的で計算高い美少女が襲来 俺の部屋編
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ら脱出してヤル気満々になった恵……そして、俺をじっと見つめる有栖たち。
こうなった場合……俺には何も拒否権は無い。
無論、おれはこう答えるしか無かった……
綾小路「……分かった。」
そして、今に至る。
俺のタメ息の理由が解るだろ?俺からのご褒美とか良く分からない条件をつけられた上に俺に全くメリットの無い状態でトランプをやるんだからタメ息も出る。
綾小路「それで……最初は何やるんだ?」
軽井沢「最初はババ抜きに決まってるでしょ!」
坂柳「異論は無いです。」
椎名「私もそれで構いません。」
恵の一声で最初はババ抜きに決まった。俺はカードを切って有栖たちに渡した。
トランプの枚数は52枚。4人でやるから一人13枚ずつになる。俺たちは自分のカードを確認してペアになったカードを場に出していった。
軽井沢「引く順番はどうすんの?」
坂柳「そうですね…清隆くんから時計回りで行きましょう。」
綾小路「分かった。」
坂柳「それではゲームスタートです♪」
これによって俺、有栖、ひより、恵の順番でカードを引く事になった。
こうして、楽しい楽しいカードゲームが始まった……
ババ抜きが始まって5分。
中々高度な心理戦が繰り広げられている。
坂柳「ふふ♪一体誰がjokerを持ってるんですかね?」
軽井沢「そんな事わざわざ言う辺り坂柳さんが一番怪しいんじゃないの?」
坂柳「そうかも知れませんが……椎名さんも怪しいと思いますよ?」
恵たちは俺も含めてカードを引くのに全く時間をかけていない。
その様子はさながら、何も考えずにカードを引いてるように見えるが実際そうでは無い。
椎名「私はjoker持っていませんよ?」
軽井沢「ふーん……まぁ、あたしも持ってないけどね?」
坂柳「では、必然的にjokerを持ってのは清隆くんですね♪」
綾小路「……俺は持ってない。」
引く瞬間、それぞれ引く相手の目線を見て引いてる。良く相手を観察している証拠だ。
俺も有栖たちの視線や表情を確認しているが……流石は有栖たちだ。簡単に表情を読ませてくれない。
それより驚きなのが…
軽井沢「清隆は持ってなさそうーね。あたしの見立てだと坂柳さんかな〜やっぱ。」
坂柳「ふふ♪どうでしょうね?」
綾小路「……」
恵が心理戦で有栖たちと互角に渡り合ってる事に俺は感心してる。
恵の今までの経験上、人の視線に敏感で周りを良く見てるのは俺が一番知っているが……この二人と渡り合えてるのは凄いと思う。
例えゲームでもな。
軽井沢「ちょっと、清隆!次はあた
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