暁 〜小説投稿サイト〜
綾小路くんがハーレムを構築する話
短編
ツンデレでクールな美少女との遭遇 喫茶店編
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4月初旬。


学生である俺たちは春休み真っ只中にいる。俺にとって静かで平和な1日を過ごせるのは有り難い事だ。とは言っても春休み突入の当初は色々あった。


茶柱と眞島に協力要請、堀北兄弟の和解、帆波のカウンセリング、松下から向けられた疑惑、月城との賭け。


無事に進級することは出来たがこれからの事を踏まえると問題は山積みかもな……まぁ、今更じたばたしたって現状は変わらない。与えられた問題を1つ1つ対処していけばいいだけだ。


その為にも残り少ない休みを楽しむとしよう。しかし……


綾小路「……暇だな。」


そう……暇だ。虚しい事にやることが全く無いのだ。


いつもなら本を読んだりして時間を潰してるが……ひよりから借りた本は先日読破してる。


ひよりに本を返してまた新たに借りるという手もあるが、いくら春休みとは言え連絡も無しに訪ねるのは些か迷惑だろう。映画を観に行くのも良いかもしれないが、生憎観たい映画は無い。


綾小路「どうしたものか……ん?そう言えば…」

暇つぶしにスマホを操作していて、ふと思い出した。

それは俺たちのグループのチャットのやり取り。俺は直ぐ様チャットを開き、誰からも連絡が来ていない事に哀しみを覚えながら確認した。

長谷部『ねぇねぇ、皆知ってる?ケヤキモールから少し離れたとこに新しくカフェ出来たらしいよ〜♪今度、皆で行かない?ちなみにこれ↓』

三宅『お!いいな。』

幸村『まぁ、たまにはいいかもな。』

綾小路『確かにな。』

佐倉『私も皆で行きたい♪』

長谷部『お〜皆ノリ良いね〜♪じゃあ、今度集まる時はここね〜♪』

昨日の夜のチャット中、他愛ない話しをしながら唐突に波瑠加が出した話題の1つ。写真も添付して俺たちに教えてくれた。

俺は皆の返信の流れを見て適当に返していたので、ちゃんと内容を確認したのは今が初めてだ。

綾小路「……カフェか。」

何もすること無いし気分転換には丁度良いかもしれない。どうせ暇だしな。

このカフェの詳しい場所は、良く知らないが…まぁ、何とかなるだろう。

俺はベッドから起きて、軽く身支度を整えて出掛ける用の服に着替えて部屋を出た。

綾小路「この辺りだと思うんだが……」

俺はケヤキモールから少し離れた場所で波瑠加の写真を頼りに店を探していた。

場所が分からないなら普通は店の場所を知ってる波瑠加に聞くなり、店の名前を検索して場所を確認して向かうのが当然だと思う。

だが、俺はそうしなかった。気分的にただ当ても無しに歩いていたかった。まぁ、見つからなかったらその時はそのときだ。

綾小路「ん?……この店っぽいな。」

そんな達観した気持ち歩いていると、
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