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綾小路くんがハーレムを構築する話
清隆くんのお宅訪問 伊吹編
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3月中旬の朝。


AM7:00


あたし、伊吹澪はいつも通りの時間に目覚めた。あたしは目覚ましやアラームなど機械に基本頼らず、体内時計で目を覚ます。


機械であろうと誰かに睡眠の邪魔をされたくないからだ。


伊吹「ん…?」


起き上がった瞬間、異変を感じた。視界が少しボンヤリするっていうか、ちょっとふらつく感じ。


風邪ではないわよね……自分の手を額に置いて確認してみた。


少し熱っぽく感じるけど…これくらいなら別に大丈夫……かな?


伊吹「てか、風邪ごときで学校休むなんて考えダサいし……さっさと動くか。」


あたしはベッドから降りて眠気覚ましの筋トレをやる。これは格闘技を習い始めてからの昔ながらの習慣ってやつだ。


腕立て、スクワット、腹筋をそれぞれ30回2セットずつ軽めにやってから、汗を流すため浴室に向かう。


伊吹「ふー……」


熱いシャワーを一気に身体に浴びせて汗を流す……この瞬間が一番気持ちが良くて好きだ。


浴室から出た後、バスタオルで頭と体を適当に拭いて、下着だけ着けてそのままの格好で冷蔵庫に向かう。2g入りのスポドリをコップに分けずにそのまま豪快に飲んだ。


親がこの現場に居てあたしの今の格好を見ていたら服を着ろとかグチグチ口煩く小言を言うだろう。


でも、今は寮で一人部屋。誰か文句を言うやつは居ない。他に誰か見てるわけでもないからあたしは気にしないし、むしろノビノビ自由に過ごせるこの生活は気に入ってる。


朝食代わりのエネルギー飲料を持ってテレビをつけて朝の占いを見る。これがいつものあたしの日常だ。


『1位はてんびん座のあなた!今日は何をやっても上手くいくでしょう♪そして最下位はー……獅子座のあなたで〜す。今日1日災難に見舞われるかもしれません〜ご注意下さい!』


獅子座のあたしは最下位だった。占いは好きだけど別に全て信じるわけじゃない。ただ、この結果に腹が立った。


伊吹「……今日の占いは全くの的はずれね。」


テレビに向かって皮肉を言いながら、テレビを消した。エネルギー飲料を一気に喉に流し込んで制服に着替えて、部屋を出た。


他の女子なら化粧だの身だしなみに時間をかけて学校に向かうんだろうけど、生憎あたしは気にしない。


だって時間の無駄だし面倒だ。そんな下らないことで時間をかける女の気持ちは全く分からない。


あたしは寮のエレベーターに乗らず、階段を使って下に降りる。軽い運動になるし、人との接触も避けられて一石二鳥だ。


長い階段を降りて、あたしは一人で学校に向かった。



1ーDクラスの教室。


ガヤガヤ……


教室
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