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綾小路くんがハーレムを構築する話
清隆くんのお宅訪問 伊吹編
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一方的にこんな状況になったら少しくらい反撃するでしょ、普通。情けでもかけてんの?

こいつがその気になればあたしを制圧するのなんて簡単な癖に……くそ!

綾小路「別に余裕じゃない。今日のお前の動きが単調なだけだ。それより伊吹、勝手な私闘は禁じた筈だろ?」

伊吹「黙ってなさいよ!これは私闘なんかじゃない。ただ、確認で蹴りかかってるだけ!」

綾小路「恐ろしいほど、理不尽な理由だな…それじゃあ、ただの暴漢だぞ?」

伊吹「だったら今のあたしを制圧してみなさいよ!男らしく……さ!」

綾小路「良く分からないが…一旦落ち着け。」

伊吹「はぁはぁ……うる…さい…」

綾小路「……ん?」


あたしの蹴りを見極めていた、綾小路は急に動きを止めた。


その一瞬をあたしは見逃さず、綾小路の顔面めがけて右足を繰り出した。蹴りは間違いなく当てられる!そう思った。


しかし……


伊吹「……!」

綾小路「伊…」


けど……急にその瞬間、あたしの視界は急に暗くなって……


綾小路が何か言いかけていたのを最後にあたしは意識を失った…。

屋上。

綾小路「さて……どうしたものか…」

今、俺は非常に困っていた。今の状況はこの俺でも到底予測不可能だったからだ。

俺はただ、屋上という名の憩いの場でコーヒー飲みに来ただけなんだ。

それなのにこんな事になるなんてなぁ…。

朝の占いてんびん座一位で何をやっても上手くいくって言ってたのになぁ…やはり占いとは存外当たるものではないってことだな。

伊吹「はぁー……はぁー……」

俺は下に視線を向けた。苦しそうな息を吐きながら、俺の腕に収まってるのは先程まで俺を攻撃してきた伊吹だ。

俺とは個人的な私闘を禁じていたのにも関わらず、急に蹴りかかってきたわけだが……その理由は何だ?

まぁ、今は…

綾小路「どう対処すべきか……だな。」

伊吹と対峙してる時から感じていたが、いつもより動きのキレが無かった。恐らく怪我か体調が悪いかだろうと思ったが……まさか倒れるくらい体調が悪いとはな…。

腕に収まってるから分かるが伊吹の身体は相当熱い……もしかしたら、朝から体調が悪かったのかもな。

単にサボりたくなかったか…それとも風邪なんかで学校を休むなんて真似したくなかったか…伊吹の性格を考えれば、恐らく後者だろうな。

綾小路「……伊吹大丈夫か?」

伊吹「………」

返事がない……まぁ、そうだよな。あの伊吹が攻撃の途中で倒れるくらいだしな。

さて、どうするか?

誰か教師を呼んで介抱して貰うか?いや、この状態の伊吹をここに一人置いていくわけにもいかないし近くにいるとも限らない。

茶柱
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