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綾小路くんがハーレムを構築する話
清隆くんのお宅訪問 伊吹編
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まま何も答えない。

伊吹「で、どうなのよ?」

綾小路「あー……そうだ。」

伊吹「そ、そう……」


やっぱり、そうよね……あの状況ならこいつしかあり得ないんだし…


自分から聞いておいてなんだけど……恥ずい//////


いや、屈辱?あーーーもう!色んな気持ちが入り乱れて良く分かんない//////!!!


綾小路「その……お前に確認も取らずに勝手な真似して悪かったと思ってる。だが、お前は熱で気を失っていて事は一刻を争うと思って…」

伊吹「あんた急に焦ってんの?」

綾小路「いや、怒ってないのか?」

あたしの反応を見て怒ってるとでも思ったのか、綾小路は焦ったように話してきた。

こいつも焦ったりするのね……意外だ。

伊吹「……別に怒ってないわよ。てか、怒るわけないでしょ。」

綾小路「そう……なのか?」

伊吹「わざわざ保健室まで運んでくれた奴を怒るなんて真似しないわよ。言わせて貰うならそうね……あんたは大馬鹿ってことね。」

綾小路「怒ってないと言ったわりに随分辛辣だな…」

伊吹「だってそうでしょ。普通、理不尽な理由で自分勝手に蹴りかかってきた相手を助けるなんてよっぽどお人好しじゃない?」

そうよ……普通あり得ない。そんな状況になった敵を助けるなんて真似するなんて…

あたしが同じ立場なら助けようなんて気持ちは湧かない気がする。

むしろ、ざまぁみろとか思うのが当然だ。

綾小路「そうか?」

伊吹「そうかって……あんたね…」

綾小路「普通、顔見知りがああいう状況になったら助けるだろ?女子が相手なら尚更放ってはおけないしな。」

伊吹「……//////」


こいつって……やっぱり、おかしいと思う。こんなこっ恥ずかしい事さらっと言うところも…


あたしを女扱いするところも…全部バカげてる。


けど……


今は不思議と嫌な気持ちは湧かなかった。


綾小路「俺、何か可笑しな事言ってるか?」

伊吹「うん。やっぱりあんたってバカだと思う。」

綾小路「あのな…」

伊吹「でも……」

綾小路「ん?」


借りを作ったままなのはあたしらしくないから……


ちゃんと口に出して言おう。


この言葉を。


伊吹「保健室まで運んでくれて…ありがと//////迷惑かけて悪かったわね。」

綾小路「あぁ……どういたしまして。」

伊吹「は、話しはこれで終わり//////!後は勝手……」

椎名「ふふ♪どうやら仲直り出来たようですね?良かったです。」

伊吹「な!!!あんたいつからそこに…」

あたしが綾小路に礼を言ったタイミングで椎名が現れた。


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