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綾小路くんがハーレムを構築する話
清隆くんのお宅訪問 伊吹編
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冷蔵庫から、スポーツドリンクと缶コーヒーを取って綾小路が居る寝室に向かった。

伊吹「……これ、飲めば?」

綾小路「急に投げるな……危ないだろ?」

伊吹「別にこれくらい危なくないわよ。」

あたしは綾小路に缶コーヒーを投げて渡した。

危ないとか言いつつ、余裕で取ったから少しイラっときた。

もっと強めに投げ込めば良かったわね……

あたしはベッドの縁に座ってスポーツドリンクを飲んだ。

綾小路「全く……それで、俺を引き止めてまで聞きたいことはなんだ?」

伊吹「……さっきあんたはこれ以上一緒に居ると面倒なことになるって言ったわよね?」

綾小路「あぁ、言ったな。」

伊吹「それならあたしが今、どういう状況になってるか知ってるってことでしょ?それは何でか知りたい。」

綾小路「ひよりから聞いた。」

伊吹「ふーん…」

綾小路「と言うより、色々尋問されたんだ……凄い剣幕でな。」

椎名「なるほどね……」

椎名が綾小路に話したのか。それなら納得だ。

椎名は綾小路に色々聞いたのかも知れないわね……あたしと綾小路相当聞きたがってたし…

綾小路「ひよりから聞いたが……映画館で俺と一緒に居たところを山下たちに見られたそうだな?」

伊吹「そうよ。ほんと最悪なんだけど!!!」

綾小路「厄介なところを見られたな……それで、お前は不機嫌だったんだな?大方、クラスの連中に冷やかされてイライラが募り俺で鬱憤を晴らそうとした…ってところか?」

伊吹「……」

こいつは冷静にそう分析してそう言った。

あたしは何も言い返せなかった。

ムカつくけど……全てその通りだったから。だからあたしは…

綾小路「無言は肯定とさせて貰うぞ?」

伊吹「悪かったわね……あんな真似して。」

綾小路「別に謝らなくてもいい。直接危害を加えられた訳じゃないからな。」

伊吹「それはそれで腹立つんだけど……まぁ、いいわ。もう1つだけ聞きたいことがある。」

綾小路「……なんだ?」

体調が悪かったことを差し引いてもあの時あたしは全身全霊で蹴りかかったっていうのに……素直に謝った言葉を返して欲しいわね…。

まぁ、それは置いといて……ここからが本題だ。

最後にこれを確認しないと、すっきり出来ない。少し深呼吸をしてから…

伊吹「あのさ……あんたが…あたしを保健室まで運んでくれたんでしょ//////?」

綾小路「……」

あたしは綾小路に目線を向けて質問した。ただ、聞いただけなのに気恥ずかしく思ったのは何でか分からない。

多分、熱が治まってないからだと思う。そういうことにしとく。

そんなあたしを他所に綾小路は無言であたしを見つめた
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