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綾小路くんがハーレムを構築する話
清隆くんのお宅訪問 伊吹編
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意味わかんない……


綾小路「……」

伊吹「……」


てか、気まずいんだけど……なにこの状況?あり得なくない?


何で自分の部屋で息苦しい思いしなきゃいけないのよ……ったく。


流れ出る沈黙に先に話しかけたのは綾小路だった。


綾小路「あー…やっぱり俺は帰る。ひよりはああ言っていたが……俺なんかと一緒に居るのは嫌だろ?」

伊吹「……」

今のあたしには何とも返し難い言葉を言われた。

いつものあたしなら100%即答で頷いていただろうけど…

綾小路「それに俺と居るところを誰かに見られたら、今より面倒なことになるだろうからな……」

伊吹「それもそうね……え?」

綾小路「じゃあ俺はこれで…」

伊吹「ちょっ、ちょっと!」

綾小路「ん?」


今、綾小路はなんて言った?


今より面倒なことってことは……綾小路はあたしの今の状況を知ってるってこと?


あたしは綾小路を引き止めて聞こうとした瞬間…


伊吹「は、はっくしゅ。」

綾小路「……」

伊吹「……//////」

タイミング良く、くしゃみが出てしまった……

何でこのタイミングでくしゃみ出るのよ、あたし//////!!!

綾小路「……大丈夫か?」

伊吹「別に大丈夫よ//////!」

綾小路「早く横になったほうがいいんじゃないか?まだ本調子には程遠いんだろ?」

伊吹「う、うるさいわね//////!分かってるわよ!でもあんたに聞きたいことが山程あんの!」

綾小路「……それは今度聞いてやるから今は休め。」

伊吹「それは無理ね。今聞かなきゃ、すっきりしないし。」

綾小路「あのな…」


綾小路はあたしが食い下がる様子を見て困惑しているようだった。


でも、これは譲れない。あたしだって別にこんな奴と一緒に居たいなんてこれっぽっちも思わない。


ただ……色々確認したい事があるだけ。それだけだから。


綾小路「ふぅー……分かった。聞きたいことがあるなら出来る限り答えてやるから落ち着け。」

伊吹「ふん……解ればいいのよ。じゃあ、さっさと入って。」

綾小路「……お邪魔します。」

綾小路は結局あたしの根気に負けたような形で承諾した。

玄関先に居た綾小路はあたしの部屋に入った。

脱いだ靴を一々揃えるなんて几帳面な奴。

伊吹「寝室入って待ってて。あたしは着替えてくるから。言っとくけど……勝手に物とか触ったらぶっ飛ばすから。」

綾小路「…分かった。」

綾小路にしっかり釘を差して、あたしは洗面所に向かった。

制服を脱いで部屋着用のTシャツとホットパンツに着替えてからキッチンに向かう
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