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綾小路くんがハーレムを構築する話
清隆くんのお宅訪問 伊吹編
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情なのは相変わらずだけど、バツの悪そうな何とも言えない表情をしてる気がした。


どうやら、綾小路もあたしと同じ気持ちのようね…


椎名「では、清隆くんは伊吹さんの荷物をお願いします♪」

綾小路「……あぁ、分かった。」

伊吹「ちょっと、椎名!なんでこいつも一緒なのよ?」

椎名「まぁまぁ、伊吹さん。そんなに興奮なさらず。熱が上がってしまいますよ?」

伊吹「あんたね…!」

椎名「今は伊吹さんのお部屋に向かうのが先決です。話しは後ほど♪」

伊吹「……は、はぁー?ちょっと待ちなさいよ!」
















あたしの部屋。

伊吹「はぁー……ほんとにあんたらも入るの?」

椎名「はい、もちろんです♪ダメと言われても押し掛けますよ?」

伊吹「……なんでもいいけど、なんも面白いもんなんてないし風邪が移っても知らないから。」

椎名「大丈夫です。その場合は清隆くんに看病して貰うので♪」

綾小路「あのな……」

伊吹「ふん……」

あたしの部屋で押し問答を続けていても時間のムダだし、とりあえず入るか……誰かに見られたら面倒が増えるだけだし。

カギを開けて、あたしが入った後に続いて椎名が部屋に入った。

椎名「お邪魔しますね、伊吹さん♪……あら?清隆くん、どうしたんですか?」

綾小路「……俺はここで帰る。伊吹、これ荷物だ。」

伊吹「あっそ……」

綾小路は荷物をあたしに返してそう言った。

ここまでして貰ってなんだけど……それは正直助かる。

これ以上、気まずい空気になるのはゴメンだ。しかし椎名が……

椎名「待って下さい、清隆くん!まだ帰っちゃダメです。清隆くんにはやってもらう事があるので♪」

綾小路「いや……男の俺が安易に女子の部屋に入るわけにも…」

椎名「いいから入りましょうね♪伊吹さんお邪魔します。」

椎名は綾小路の背中を無理矢理押して入るのを促した。てか、あたしの断り関係なしなの…?

もう、なんでもいいわ…とりあえず、早く横になりたい。

伊吹「……あたしは寝るから。後は勝手にしてくれる?」

椎名「はい♪伊吹さんは寝てて下さい。私がお粥作りますね!」

伊吹「はいはい……勝手にして…」

椎名「あら?私としたことが材料を買ってくるのを忘れました♪今から買いに行ってくるので清隆くん、伊吹さんの事お願いしますね?では。」

綾小路「お、おい……」

伊吹「え?ちょっ…」


バタン……


椎名は、わざとらしい三文芝居を見せて風のように去っていった……綾小路とあたしを置いて…


はぁーーーーー!?椎名のやつ一体なにしに来たのよ?



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