清隆くんのお宅訪問 伊吹編
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の前まで来ると、中はうるさかった……特に女子。女子というのは集団だと本当にうるさい…。
まぁ、いつもあたしに突っ掛かってきたうるさい眞鍋が居なくなったから少しはマシだけど。教室に入るため、あたしは扉を開けた。すると…
伊吹「……」
あたしは違和感を感じた……。
あたしが教室に入った瞬間、うるさかった教室の中が静まり還ったからだ。普段クラスの奴等はあたしの事なんて気にしない。
それなのにクラスの女子の大半があたしに視線を向けた。その様子はまるで、珍しい物を見たような…そわそわしているような…何とも言えない視線だった。
あたしはその視線を無視して自分の席に足を組むようにして座って、頬杖をついた。
ポツポツと話しの続きをし始める女子たちだったけど…チラチラとこちらに視線を向けてくるのがうざったいことこの上ない。
一体なによ?言いたいことあるなら直接言ってほしいんだけど…
伊吹「はぁー……なんなのよ…」
椎名「おはようございます、伊吹さん。」
伊吹「椎名……何の用?」
あたしに話しかけてきたのは椎名だった。
いつも通り何ともふわふわしている空気をまとってる。
椎名「用なんてないですよ?お友だちの伊吹さんに向けて朝のご挨拶です。」
伊吹「あっそ……物好きね、あんた。」
椎名「どうしたんですか、伊吹さん?いつにもまして不機嫌ですね?」
伊吹「こんなに女子から注目浴びて機嫌が良いと思ってんの?うざったくてしょうがない…」
椎名「確かにクラスの皆さん、伊吹さんに注目してますね……何かあったのでしょうか?」
伊吹「それはこっちが聞きたいくらいなんだけど…」
椎名「私は気になるので聞いてきますね。」
伊吹「はぁ?ちょっ……」
椎名は女子の連中に混ざっていった。あたしの為にわざわざ聴きに行ったんじゃなく、単に自分が興味あるから行ったぽいわね……他人事だと思っていい気なものだ。
まぁ、実際あたしとしても原因は知りたい。こんな物珍しそうに視線を向けられるのは我慢ならないし…
椎名はあたしが注目されてる理由が分かったのか、驚いたような表情をしていた。
そして、椎名はあたしの席に急いで戻ってきた。
椎名「伊吹さん……本当なんですか?」
伊吹「……なにが?」
椎名「清隆くんと映画一緒に行ったって本当ですか?」
伊吹「………………は?」
あたしは間の抜けた声と共にその場でフリーズした。
ちょっと待って……じゃあ、クラスの女子連中があたしを物珍しそうに見てる理由って…
椎名「どうなんです、伊吹さん?本当なんですか?」
伊吹「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!一体誰がそん
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