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綾小路くんがハーレムを構築する話
清隆くんのお宅訪問 堀北編
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3月中旬の朝。


AM6:00


堀北「ん……もう朝なのね。」


私は少し伸びをしてからベッド降りて、洗面所に向かった。


私にとってこの時間に起きるのはいつもの事。だけど……今日に限って言えばあまりよく眠れなかった気がする。


顔を洗ってから髪をいつも通り整えて、制服に着替えた。


着替え終わった私はキッチンにいき、簡単な朝食作りを始める。栄養とビタミンが豊富な野菜を使ってサラダを作り、あとは簡単にトーストとヨーグルトを用意してテーブルに持っていった。


堀北「……いただきます。」


しっかり手を合わせてから、自分の作った朝食を口に運ぶ。私はテレビを観たりしないため、咀嚼音のみが部屋に響く。


朝食を食べ終えて、お皿を片付けてからコーヒーを淹れる。


コーヒーを飲みながら、学校に行くまでの少し空いた時間を使ってゆっくりと静寂の中、小説を読んで過ごす。


これが私の日常。


他人から見ればつまらない日常に見えるかもしれない。それでも私はこの瞬間が一番落ち着く。


静寂の中、ページをめくる音のみしか響かない部屋で本の世界に没頭できる朝が好き。


でも今は……小説に集中できてない自分がいた。


堀北「ふぅ……彼はもう起きたのかしら?」


いま、私が小説に集中出来ないのは綾…清隆くん……彼が原因だった。朝早く目覚めると不意に彼が起きてるか気になってしまう。


多分、起きてるわね……ここ暫く彼は早い時間に登校しているもの。


少し前までは私より遅く登校して来て、いつも眠そうにしながら『おはよう、鈴音』と言って来るのが常だったのだけど……


今ではその逆で、机に座って頬杖をつきながら眠そうにしている彼に私から『おはよう。』と挨拶するようになった。


そのやり取りが嫌なわけではないし、むしろそれが心地良く感じて……


堀北「……何で私は彼のこと考えてるのよ//////!」


こんなこと考えている自分に恥ずかしくなって、慌てて大きな声で否定した。


この私が朝から一人の男の子の事考えるなんて……ありえないわ!


これは、その、何て言うか……星之宮先生が提案した事がチラついて色々考えてしまうだけであって……いつも彼の事を考えている訳ではないんだから//////!


ふぅ……落ち着きなさい、私。こんなことで心が乱れるなんてらしくないわ。


少し深呼吸して、落ち着けましょう……。


堀北「……今日の私で最後なのよね。」


深呼吸して落ち着いた私はカレンダーを見て確認する。


あの時引いたクジの番号は10番。つまり、私が最後。


でも………

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