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綾小路くんがハーレムを構築する話
清隆くんのお宅訪問 堀北編
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。」

一之瀬さんはマジマジと彼を覗き込むように見ていた。

随分彼と距離が近いのが気になったけど……

堀北「一之瀬さん、それは違うわ。さっき彼は私の顔を見た瞬間、出会ってはいけない人を見てしまったような表情をしていたわよ?ねぇ、清隆くん?」

綾小路「………」

堀北「その沈黙は肯定と見させて貰うわね。」

一之瀬「ほぇ〜堀北さん凄いね!一瞬で清隆くんの考えていること分かるなんて。」

堀北「これくらい、容易いわよ。」

綾小路「……こっちは気が気でないんだがな。」

堀北「何か言った?」

綾小路「……いえ、何も。」

彼の声は本当は聴こえていたけど、ここは聞き流すことにした。

そして、一階に着いた私たちはエレベーターから降りて学校に向かう。

ここで、私は彼に疑問をぶつけてみた。

堀北「いつもこの時間に登校しているの?」

綾小路「ここ最近はそうだな。理由はまぁ……察してくれ。」

理由なんて聞かなくても分かる。

彼が早く登校するのは目立ちたくないから。ここ最近の彼の状況を知っていれば容易に分かる。

それより気になるのは……

堀北「と言うことは……ここ最近は一之瀬さんと一緒に登校してるってことよね?」

綾小路「まぁ……そういうことになるのか?」

彼は疑問系の言葉を遣って一之瀬さんに確認していた。

私は彼女の方を見て表情を窺ったら……

一之瀬「えっと、うん…そうだね//////♪」


一之瀬さんは嬉しそうに満面の笑みを浮かべて言ってきた。


私は一之瀬さんの反応を見て確信した。


さっき彼女が言っていた朝の楽しみとは、このことなのだろうと。


堀北「………」

綾小路「鈴音さん……どうかしましたか?」

堀北「何が?」

綾小路「いや、何となくなんだが……さっきよりも怒ってるように見えるんだが…。」

堀北「そう?……気のせいじゃないかしら?」

綾小路「それならいいんだが……」


彼は腑に落ちないのか、暫く私の顔をじーっと見ていたけど……直ぐに視線を外した。


一之瀬さんは私たちが話し終わったのを見計らって彼と話し始めた。彼女は凄く楽しそうに話しかけていたのが印象的だった。


私は彼と特に話す事もなく、学校に向かった。
















学校内。


一之瀬「じゃあ、またね♪清隆くん!堀北さん!」

堀北「えぇ。」

綾小路「あぁ、またな。帆波。」

彼女は生徒会室に向かうため、下駄箱の所で別れた。その際、彼に向かって可愛らしく手を振っていた。

私たちは教室に向かうため、一緒に歩く。




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