清隆くんのお宅訪問 堀北編
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ぇ、まぁ……貴女も早いようだけど、どうしてこの時間に?」
一之瀬「私は生徒会の仕事が忙しくてねー……最近はこの時間に登校してるんだー。」
堀北「……大変そうね、生徒会も。」
私たちは挨拶をして、少し会話をしながら一階に着くのを待った。
まさか……ここで一之瀬さんに鉢合わせるなんて思いもしなかったわ。
この時間なら誰も居ないと思っていたし……生徒会の用事で学校に向かってるなら仕方ない事ね。
この時期は特別試験など行事も多いものね。
一之瀬「ほんとに大変で猫の手も借りたいくらいだよ〜。でも……この時間はいつも楽しみなんだけどね〜…//////」
堀北「え?」
一之瀬「あ、えっと、な、なんでもないよ//////!」
堀北「?」
チン……
一之瀬さんの言い方に気になっていたら、エレベーターが止まった。
一之瀬さんや私の他にもこの時間に登校する生徒が居るの?
一之瀬さんはともかく一体そんな物好き誰かしらね……
私がそんな事を考えていたとき、乗って来た生徒は……
堀北「!!!」
???「おはよう、帆波。今日も早いな?」
一之瀬「うん!おはようー♪」
堀北「………」
???「………」
私は一瞬頭がフリーズしてしまった。
だって、ほんとにこの時間に会うなんて思ってなかったのだから……
彼は一之瀬さんに挨拶して、エレベーターに乗ろうとした瞬間立ち止まった。
私が乗っていたから驚いたのだろう。いつものポーカーフェイスは崩していないのだけど……
堀北「乗るの?乗らないの?早くして貰えるかしら……清隆くん?」
綾小路「……乗ります、乗ります。乗らせて頂きます。」
彼は足早にエレベーターに乗ってくると、私と一之瀬さんの間に来た。
堀北「おはよう、清隆くん。」
綾小路「……おはようございます。」
彼はまるで先生に向かって挨拶するように敬語で挨拶を返してきた。
堀北「随分と丁寧な口調のようだけど?どうかした?」
綾小路「いや……何となく怒っているような気がしてな。気に障ったのならすまない。」
堀北「いいえ、謝る必要はないわ。現に私は怒っているもの。」
綾小路「………」
一之瀬「えぇ?どうして堀北さん怒ってるのー?ただ、朝に出くわしただけじゃ…」
私たちの様子を見ていた一之瀬さんが、宥めるように割って入ってきた。
堀北「その通りよ、一之瀬さん。でもね……」
一之瀬「?」
堀北「一之瀬さんは彼の顔を見たかしら?」
一之瀬「顔?ん〜……私にはいつも通りの清隆くんに見えるんだけどなぁ…
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