清隆くんのお宅訪問 神室編
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3月初旬の朝。
AM7:00
ピピッピ♪ピピッピ♪ピピッピ♪ヒピッピ♪ヒピッピ♪ヒピッピ♪ヒピッピ♪ヒピッピ♪
カチっ………
神室「あーうるっさい……もう朝?はぁー眠っ……寒っ。」
私はうるさい目覚ましのせいで最悪の朝だった。
まぁ、いつも自分の力で起きれないから目覚ましや携帯のアラームが鳴って起きるから……まぁ、いつも通りか。
私は昔から朝が苦手だ。
せっかく学校の近くに寮があるって言うのに……何でこんなに朝早くに起きて学校に行く準備しなきゃなんないのよ……
それもこれも全部アイツのせいだ。
神室「何で最近早めに学校に行くのよ……坂柳のやつ。……ほんっといい迷惑。」
アイツというのは私のクラスの絶対的リーダーの坂柳有栖。
足の不自由な坂柳はカバンを持って学校に登校するのも大変なため、私がアイツのカバンを持ってあげている。
……だからしょうがなく坂柳に時間を合わせて登校するようにしている。
なぜ、この私が坂柳のためにここまでしているかというと……私は坂柳に『脅迫』されているせいだ。
坂柳には私が入学して間もない時に万引きした時の証拠を握られてしまったから。
その後、坂柳は万引きを黙認する代わりに『お友達』になれと言って、力を貸すように話しを付けてきた。
私にはその時点で拒否することは出来なかった。私は二つ返事で了承してしまった。
それがきっかけでこの悪魔に命令されたり、色んな意味でいいようにコキ使われている。
これが今の私の状況。
ほんっと最悪……。
まぁ、元はと言えば万引きした私が悪いんだけど……
それでもあの悪魔に命令されるくらいならさっさと自分で自供して停学でも何でも受け入れる方が楽だったかも……って最近思う。
今となってはそれも遅いんだけど……
あぁ、もう!やめやめこんな事うだうだ考えるのは性に合わないし!
もう終わり終わり!!!
でも………
今日の私はまた違う事を考えてしまう……頭によぎるのは坂柳の事じゃない。
神室「……そういえば、今日だったわね。綾小路と過ごすとかどうとかってやつ……まぁ、どうでもいいけど……」
クラスの違う一人の男……綾小路清隆。
あの他人を道具のように扱う冷徹な悪魔の坂柳がやけにご執心になっている男。
そのせいで、私は坂柳の命令で綾小路を放課後に尾行するように今まで散々頼まれてきた。
最初に尾行していて思ったことは良くも悪くも目立たない影の薄そうな男だなって思ったのは覚えてる。
綾小路は私の尾行に気付
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