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おぢばにおかえり
第七十一話 詰所の中その三十三

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「あの時みたいなことはなって欲しくないわね」
「打線が弱いと困るんですね」
「ソフトバンクは強いわよね」
 その打線がです。
「投手陣もだけれど」
「そうですね、確かに」
「その強さ羨ましいわ」
「今は阪神も打線強いですよ」
「そうかしら。ただ金本さんがおられて」
 何といってもこの人がです。
「かなりよくなってるわね」
「あの人がチーム引っ張ってますね」
「それで全然違うわ」
 あの人が四番で本当に有り難いです、まさに兄貴という雰囲気でチームも引っ張ってくれています。
「これまでとはね」
「本当にあの人の存在大きいですね」
「星野さんが来られて」 
 そしてです。
「積極的に補強もして」
「その時に金本さんも来てくれて」
「どれだけいいか」
「打つだけじゃないですからね」
「そうそう、足も速いし」 
 このことも魅力だと思います。
「あの心意気でチームを引っ張ってくれるし」
「あそこまでいい選手いないですね」
「そう思うわ」
 それも心からです。
「あの人は素晴らしい人よ」
「若しあの人がおられないと」
 新一君はこう言いました。
「阪神は今も弱いですね」
「そうだったわね」 
 このことは容易に想像がつきます。
「投手陣はいいけれど」
「打たなくて」
「それで今もだったわね」 
 暗黒時代だったと思います。
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