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イベリス
第六十八話 午前と午後でその十四

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「そんなことはね」
「言わなかったからですね」
「もう無茶苦茶だよ」
 それこそというのだ。
「昔の東映の忍者アニメじゃないから」
「妖術を使えるレベルですね」 
 昔の忍者アニメもっと言えば漫画も忍者は妖術を使えた、織田作之助の猿飛佐助という小説でも空を飛んでいる。
「というか使ってるって」
「言ってるから」
「共産主義ってそんなこと言わないですよね」
「宗教否定して神様否定してね」
 これもまた共産主義の特色である。
「科学主義だよ」
「全然科学主義じゃないですね」
「それで何処が共産主義なのか」
「言えないですね」
「勿論民主主義でも協和目でもないよ」
 国名も否定した。
「そうだって言える人もいるけれど」
「やっぱりおかいいですね」
「こんなこと小学生だってわかるよ」
 それこそというのだ。
「冗談抜きでね」
「実際子供もネタにしてますしね」
「おかしな国だってね」
「行進とかキャスターの人の口調とか」
「まともなものとしてでなくて」
 それでというのだ。
「ネタだよね」
「そうですよね」
「そんな国がいいと思う様だったら」
「相当変な人ですね」
「そうだよ、小山さんはそんな人にならない様にね」
 部長は咲に真面目な顔で話した。
「そうしてね」
「はい、そうします」
 咲も真面目な顔で答えた。
「絶対におかしいことをおかしいとわかることもですね」
「人として大事ですね」
「そうだよ、覚えておいてね」
「そうしていきます」 
 確かな顔でだ、咲も頷いた。
 そのうえで漫画を読むがそこである漫画を見てだった。咲はあることを意識する様になるのであった。夏休みの中でそうなっていった。


第六十八話   完


                 2022・6・23
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