第五百十話 和歌山のデザートその三
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「そしてだ」
「楽しいこともですね」
「心の中にあってだ」
「今生きていけますね」
「そうだ」
「それが人間というものだ」
烏丸が言ってきた。
「様々なことを経験してだ」
「そしてだな」
「それを糧としてだ」
「生きていっているな」
「そうだ」
「生きていれば何かとある」
マーリンも言った。
「それが真剣なものならな」
「真剣でない人生もあるな」
「貴方もそう思うな」
「思う。何の苦労もしてないならだ」
烏丸はマーリンに答えて述べた。
「その人生は何でもない」
「そうしたものになるな」
「まさにな」
こう答えた。
「それだけで」
「全く以てそうだな」
「そんな人生なぞだ」
「意味がないな」
「辛い時があってこそな」
「それを乗り越えてな」
「糧を得てこそだ」
まさにというのだ。
「人生の糧となる」
「そうだな」
「だからだ」
それでというのだ。
「苦労もまたよしだ」
「その通りだな」
「苦労は幾らしてもいいのよ」
順子は酔いはかなり回っている、だが。
セリーも美味そうに食べてだ、こう言うのだった。
「それはきっと後で生きて来るからね」
「そういえばあんたもかなり苦労してるな」
キバットは順子のところに飛んできて言ってきた。
「アイドルからはじまってな」
「今は事務所の社長でよ」
「何かと苦労してきてな」
「今があるのよ」
「だからだな」
キバットは飛びつつさらに言った。
「そのスタイルなんだな」
「そう言えば社長さんスタイルいいわね」
キバーラも飛んできて言ってきた。
「年齢を感じさせないわ」
「そうだよな」
「若い人にも負けないわね」
「顔だってな」
「そういえばプリ」
みれぃは蜜柑のゼリーを食べる口を止めて言った。
「社長さん大先輩って感じがするプリ」
「アイドルとしてもね」
「そうよね」
ドロシーとレオナも同意して頷く。
「現実として」
「そうした貫録を感じるよ」
「うむ、社長さんを見ているとだ」
シオンも言う。
「見習わねばと思うばかりだ」
「憧れるわ」
そふぃも言ってきた。
「社長さんには」
「ママもなのよね」
らぁらは自分の母親の話もした。
「アイドルの風格が凄いから」
「あれっ、らぁらのお母さんってアイドルだったんだ」
ジェイクはこのことを問うた。
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