別世界よりD
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で、近日中に貴族さん等が押しかけてくるって…」
リュリュは申し訳なさそうに俯き、言葉尻を濁して行く…
「ポピー…最初から増税するつもりは無かったのだな?」
「当たり前でしょ!増税する根拠が無いし、連中の横暴も分かっているけど立証出来ないし…でも、どうせ碌な事してないから、罠にかけるには十分だったでしょ?」
天使の様な微笑みをオジロン達に振りまくポピー。
見た目と違って腹黒い…
「でも…お父さんって凄いわね!毎日こんな事をしてるのでしょう?」
「リュリュ違うわよ…お父さんは、今のリュリュと私…それと護衛モンスター達の仕事を、纏めて1人で行っているのよ!本当に凄いんだから!」
リュカの娘2人は、些か興奮気味に父の事を話し合う。
「うん!本当に凄いわぁ…でもね、だとすると不安が1つあるんだけど…」
「………あるわねぇ………」
リュリュとポピーが溜息混じりで呟いた。
「ふ、不安とは何だ!?」
「あのねオジロン様…お父さんがやっている王様の仕事って、凄く大変なの。正直言ってティミー君に出来るのかな…って」
室内に沈黙が流れる…
リュカの唯一の息子…ただ1人の跡取り…それがティミーだ。
今は考えても仕方ない。
話題を出したリュリュも、質問したオジロンも、その答えを探る事に恐怖を憶え沈黙する。
今は目の前にある危機を乗り越えなくてはならない。
未来の事は後で考えるのだ!
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