1章「新しい旅先」
1話「マサラタウンの少年」
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が話かける。
「サトシ、嫌かもしれないけど。トオキ君に謝ろう。まだ許しくくれるよ」
「そ、それだけは」
それだけは、嫌だと駄々をこねるが、サトシにとってそれはポケモントレーナーとして、一人の男として許せない。その様子を見て、オーキド博士はため息をつくと、カレーの火を消して、サトシへ近づく。
「だが、・・・ラッキーじゃぞ。サトシ」
「まだ、チャンスはある」
救いの言葉を聞いたサトシは、顔を起こし、オーキド博士を見る。
「え?」
「アハラ地方とシントー地方の大会が残っている」
「ア、アハラ?シントー?」
余り聞き慣れない言葉に、サトシは言う。オーキド博士の言ったワードを聞いてケンジは問いかける。
「ですが、博士。あそこは、何年もリーグ戦をしていませんよ」
「あぁ、確かに6年前からやっておらん。しかし、今年は特別にアハラ地方とシントー地方を混ぜた合同リーグ大会をやる事が決まったのじゃよ。先週、ポケモン協会のバトル協議会で開催が決まったと、連絡が来ていてのお」
「合同リーグ?」
また、はじめて聞く言葉にサトシは聞いた。
「合同リーグ大会。アハラ地方とシントー地方、それぞれで開かれていた2つのリーグ戦を、1つに混ぜて行うという大会じゃよ。その名もソウテン大会」
「ソウテン、大会」
サトシは、立ち上がりオーキド博士に質問を続ける。
「博士。そのアハラ地方とシントー地方って、どこなんですか?」
「アハラ地方は、ジョウト地方から西の方向で、フィオレ地方やハルタス地方の向こう側じゃあ。そして、シントー地方は、フィオレとアハラの南側。丁度、ホウエン地方とジョウト地方の間に位置する大きな島じゃ」
「やったぜ!俺には、まだチャンスがある」
そう言って、両腕を上げて大声で言った。
「ヨーシ!ソウテン大会へ行くぞ!なぁ、ピカチュウ!」
「ピッカチュウー!」
格好をつけて決めるサトシと、続けて腕を伸ばして返事をするピカチュウ。だが、その二人の空気をぐぅ〜と大きなお腹の虫が鳴り響いた。
「と、その前に、昼飯」
「チャーーー」
結局、最後に決まらずピカチュウは、転けた。
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