暁 〜小説投稿サイト〜
<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
1話「マサラタウンの少年」
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に降りて洗面台で手と顔を洗い、サトシはリビングへ入った。


リビングでは、ピカチュウがテーブルの上に置かれたポケモンフーズが盛られたポケモン用のトレーから1つ1つ手で取って、喜んで食べていた。
「ほら、サトシ。席に付きなさい」
サトシのママは、サトシの朝食をテーブルに並べていた。
「うん」
席につくと、並べられた朝食の前で手を合わせた。
「いただきます」
早速、朝食を食べ始めた。
朝食は、バターとはちみつの掛かったトーストに、ハムエッグとサラダ、コーンスープだった。サトシは、美味しそうに、食べていった。
「ふぅー。ご馳走様」
「ピピカチュ」
朝食を終えたサトシとピカチュウ。母親は、二人の食器を片付けながら、話しかけた。
「サトシ。今日は、オーキド博士のところに行く約束があるんでしょ?」
「ん?うん。ちょっと、子供たちへのポケモン講習会の手伝いを、頼まれたからね。来年からトレーナーになる子もいるから、ちょっと旅の話やレクチャーとかしてほしいって。それと、預けているポケモンたちに顔も出さないといけないし」
「そういえば、ヤマヒコさんの所のケン君に、お花屋さんの所のスミレちゃん、ミチナガ牧場のカンくん、あとは去年引っ越して来たウチマさん家のトオキ君も、参加すると聞いたわねぇ。今年は、結構多いみたいよ」
「そうか。そんなに来るんだ。よぉーし、いいとこしっかり見せないと」
サトシは、やる気を出そうと気合を入れる。
「なら、ちゃんと、しっかりしないさ。貴方は、この街でも有名なポケモントレーナーなんだから」
「わ、分かってるって」
「どうだか。ねぇ、ピカチュウ」
「ピカ、ピカ」
「なんだよ、ピカチュウまで」
ピカチュウと母親の二人に、少し不安に思われるのに不満なサトシ。
「ところで、オーキド博士との約束の時間は何時なの」
「えぇと、確か。9時だったかな」
「・・・もう8時55分よ」
母親は、掛け時計に指を向けると、サトシもその時計を見た。
「・・・」
「・・・」
突然、黙る二人。その沈黙の空気を、ピカチュウの声で終わらせる。
「・・・ピ、カァーーー(ため息本日4度目)」
「うわぁぁぁ!遅刻だぁ!」
同時に、慌て始めるサトシ。急いで、洗面所に行き、うがいをして歯磨き粉をつけた歯ブラシを口に突っ込み。二階に駆け上る。部屋に戻り、歯を磨きながら、服を着替えていく。そんな慌ただしい音が2階から響くのを1階から見上げる母親とピカチュウ。
「1年経っても、あの子は成長しているやら。ねぇ、ピカチュウ」
「ピカピカ」
それから、3分程が経過した。
「よし、準備OK」
サトシは、着替え終えると、机に置いてあった帽子を掴み、1階へ降りていく。
「ピカチュウ!」
サトシは、玄関で靴を履きながらリビングに居たピカ
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