第四章
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「もういじめはされないですか」
「もうしないです」
四人は如月に声を一つにして答えた。
「今地獄です」
「スマホは抗議のメールやラインが止まらないです」
「家にも抗議の電話が殺到して」
「外歩いたらいじめのこと言われて石まで投げられて」
「学校では吊し上げです」
「お父さんもお母さんもお仕事クビになって」
「兄弟まで言われて」
四人共泣きながら現状を話した。
「裁判も言われてますし」
「退学になりそうです」
「もう何処も歩けないです」
「そんな状況です」
「あんなこと二度としません」
「いじめなんてしないです」
「こんな目に遭うんですから」
こう言うのだった、そしてだった。
四人は泣いたままだ、如月にさらに話した。
「今本当に辛いです」
「生き地獄ですよ」
「城崎さんが助けてくれるなら」
「神様みたいです」
「そう思われるなら」
いじめを二度としない、そう反省するならというのだ。
「私に任せて下さい。退学は避けられないと思いますが」
「やっぱりですか」
「退学ですか」
「そうなりますか」
「ですが被害者のご家族は被害者の方が命に別条はないので」
その為にというのだ。
「幸いです」
「訴えられないですか」
「そうですか」
「私達は」
「はい、ただ慰謝料はです」
これはというのだ。
「払うことになりました、そして謝罪も受けてくれました」
「そうですか」
「赦してもらったんですね」
「慰謝料は支払っても」
「裁判にならないで」
「皆さんの親御さん達の就職支援もさせてもらいます」
如月は裁判等の話を聞いて胸を撫で下ろした四人にさらに話した。
「皆さんがしたことには関係ないことなので」
「お父さん達がクビになったことは」
「そのことはですか」
「はい、ですがいじめが明らかになりますと」
その時はというのだ。
「ご家族にもです」
「迷惑が及ぶんですね」
「その時は」
「こうして」
「そうです、そのことはです」
くれぐれもというのだ。
「ご理解下さい」
「よくわかりました」
「痛い位に」
四人は如月に沈痛な顔で答えた。
「お父さんもお母さんも困って」
「お家も滅茶苦茶になって」
「兄弟姉妹にまで迷惑がかかって」
「お家の中も滅茶苦茶になりました」
「これが悪事を犯すということでして」
如月は真面目な顔のままさらに話した。
「いじめもです」
「犯罪ですよね」
「立派な傷害罪、恐喝罪で」
「暴行罪ですね」
「それになりますね」
「はい、ですから」
その為にというのだ。
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