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不可能男との約束
小さな意志
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ください!』

『はい、残念。立花宗茂君。君はこの時点では不合格だ。何故かって? 君は理由はどうあれ考える事を止めた。いや、それよりも酷いね。君は考えなかったんだ。でも、人間としては正しい行為だね。誰だって嫌な事や悪い事は考えたくないものだもね』

でも

『それでは君は危機以上のモノに遭遇した時、君は目を逸らして死んでしまう』

『───』

表示枠の中で沈黙をする立花宗茂。
悪いとは微塵とは思わないが、意見としては確かに松平元信の方が正しいと心の中で首を縦に振る。
恐怖に震えるの仕方がないが、その恐怖がこちらに能動的、もしくは自動的に襲い掛かってくるものならば対処しなければならない。
それは老若男女平等である。
震えるだけでは待っているのは当たり前の結果である。だから、松平元信はこう問うたのだ。
考えろ。
考え、考え、考え、考え、考え、考え、考え、考え、考え、考え、そして生き残る方法を模索しろと。
それをしなかった立花宗茂は失格だと言ったのだ。

『それが嫌なら今度こそ考えなさい。では、本多君は───どうせ解らないだろうから罰として首から自動人形をぶら下げて街道に立ってろ』

『おい先生。扱いが全然違うじゃねーーか!!』

『Jud.実に正しい判断だと思います』

おいこら! と何故か微妙に和んでしまった雰囲気に梅組全員で半目で表示枠を睨む。
まさか俺の周り以外もあんな風にシリアスシーンにギャグを言い合う雰囲気、通称共食いをする環境があるとはなぁ……まさかこれが末世だったりしたら面白いぜ……。
そしてコホンとわざとらしい咳でさっきまでのお馬鹿雰囲気をとりあえず消しておいて、そしていいかい? という前置きを作って話を続けた。

『極東の危機よりも恐ろしいのは今の世ではただ一つ』

それは

『───末世だよ』










そこから先は謎の解明であった。
そのなぞというのはただ一つ

大罪武装(ロイズモイ・オプロ)と役割とそれの素材に付いての。

大罪武装の役割は末世を救うための物。
どういう風に使用するかは自分で考えろみたいな答え。そういう意味では解決法を提示していない。
それは自分で考えろという事なのだろう。
だが
そんな事は今はどうでもいい。そんな事は小事だ。今だけはそんな事はどうでもいいことだ。今だけは三河の事も世界の事も考える気が起きない時だ。
曰く、大罪武装は六つの国に送られたのだが、実際は七つという事。
それ自体はどうでもいい。それが嫉妬を司っている事とか、何やらをK.P.A.Italia総長のインノケンティウスと何やら揉めていたがそんな事はどうでもいい。
問題はその後だ。
大罪武装には人間が材料とされているという噂。

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