小さな意志
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れは罰なんだ……だから仕方なく……! 仕方なくお前のオパーイを揉みまくるんだ……!」
間髪入れずに矢が股間に命中した。
ふぬぅ! と思わず呻いた。周りの男性陣も全員おおう……! という顔になってこっちを見た。
思わず内股になって股間を手で抑えた。
「と、智……お、お前……しょ、しょ、将来俺の子供を、生むために必要な器官を、な、何の遠慮もなく撃ち抜くか普通!?」
「大丈夫ですシュウ君なら───剣神ですから一つくらい剣が折れても大丈夫ですよね?」
「平然と下ネタを吐きやがった……! この淫乱巫女!」
二発目が同じ場所にクリティカルヒットした。
おぶぅ! と流石に耐えれずにその場に女の子座りで崩れ落ちた。ひぃっと周りの皆が智を恐ろしいものを見るような目で見るが、本人は物凄い笑顔だ。
……こ、これ…! 人の命を奪うことが出来る笑顔だぜ……!?
「ひ、必殺の一撃が二撃で高(コー)カ(ウ)ントというか……! だ、大丈夫! 生成機能は生きているはずザマス……!」
「……何故にザマス語尾……?」
しかも微妙にカラダネタだし……というツッコミは無視して腹に力を込めて何とか立ち上がる。
その行動に周りの男共が尊敬の眼差しでおお……! と驚いている。
とりあえず今は体を張っている場合ではないと目尻から大人になった成長を流しながら表示枠の方を見る事にした。
『ではではーー! 今日は先生は地脈炉がいい感じに暴走しつつある三河で実況をしていまーーす!!』
最初からふざけたことをと言いたくなるが、松平元信の背景の光は正しくそれの事だろう。
つまり、目の前の男は死を背後にしながら、このようなふざけたことを言っているという事になる。
ふざけたことをともう一度だけ考えて、ただ目の前の男の語りに耳を傾ける。
そうしていると新しい動きが生まれた事に気付いた。
新名古屋城の入り口から松平元信の居場所までの隔壁の陰に隠れていたのであろう自動人形が大量に姿を現した。
そして逆光で見えづらいが各々がそれぞれ何か楽器らしきものを持っているのが見えた。
そんなものを持っているのならば次にすることも解る。楽器を持っているのだ。ならば、その音を作り出すものを使って、音楽を作るのが当たり前だ。
そして予想通り、楽器は使われ、そして無手の自動人形は己が機能を使って、一切乱れない、リズムもコンマ一秒単位で揃った正しく自動人形だからこそ出来る音楽が生まれた。
肝心の歌は通し道歌。
今日の昼も聞いたとある自動人形がよく歌っている歌であり、とある少女が良く歌っていた歌でもある思い出の歌というには少し血生臭い歌。
その歌に当てられたのか。
馬鹿の顔色が少し変わった。気付いたのは喜美と俺だけだろうと思う。周りは既に松平元信の事に熱中
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