第一章
[2]次話
MOVE ME
誘ってもだった。
彼は来ない、それで私はいつも苦く思っていた、その為私は友人に相談に乗ってもらった時に言った。
「結構露骨に誘ってるのよ」
「彼に対してよね」
「そう、それで動いてくれたらね」
その時はとだ、友人にコーヒーを飲みつつ話した。
「私は断らないわ」
「相手から来て欲しいのよね」
「ええ、けれどね」
それがだ。
「露骨と言っていい位にね」
「誘いをかけても」
「彼は気付かないのか臆病なのか」
「乗ってこないのね」
「そうなの。どうしたものかしら」
「一で駄目なら二ってことかしら」
友人は私にこう言ってきた、彼女もコーヒーを飲んでいるが私がカフェオレなのに対して彼女はウィンナーだ。そのウィンナーを大人っぽく飲みながら言ってきた。
「これまで一緒に帰るとかお昼一緒に位でしょ」
「お仕事の時にね」
「それを夜によ」
「夜になの」
「一緒に飲みに誘うとかね」
「そうしたらいいの」
「もっといいのは」
私にさらに言ってきた。
「あんたその時わざと身体寄せて脚や胸元を見せるのよ」
「そうするの」
「ちらりとね、あんた誘いはかけても」
そうしてもというのだ。
「ただお昼とか帰りだけでね」
「露出がないの」
「あんたの誘いは弱いのよ」
要するにという言葉だった。
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