スーパーロボット大戦OGs
0046話
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湧いてな。よければ教えて貰えないか?」
さて、正直に言うべきか? いや、どうせ何か後ろ暗い事を隠しているに決まっている言い訳をそのまま話しても、ブラックバード中隊のパイロット達は怒るか呆れて馬鹿にするかのどちらかだろう。
言って怒らせる可能性も考えるが、怒って頭に血が上って猪突猛進になってくれるのならこちらとしては対処しやすくなる、か。
「詳しい事は聞いていないが、基地司令に嫉妬した1部の将校が基地司令を暗殺しようとして失敗。逮捕される前にPTやAMを奪って、と聞いている」
俺の通信が響いた戦場には一切の音が消えていた。エキドナや量産型Wは新たな命令がないから行動を起こしていないのかもしれないが、ブラックバード中隊までもが一切の無言となると不気味なものを感じる。
だが、やがてその不気味な沈黙も破られる。キロノ大尉の笑い声が通信に響き渡ったのだ。
「クッククククッ、ワハハハハ、わ、笑わせてくれる。あの豚、よりによって嫉妬で暗殺だと? この世に生を受けて30年、これ程の笑い話を聞いたのは初めてだ」
この様子を見るに、やはり何か後ろ暗い事を隠していたのだろう。
「さて、笑い話で済ませるかどうかはキロノ大尉次第だ。俺達に投降してくれれば真実を明らかにする事も出来るだろう。だが、死んでしまってはその笑い話こそが真実となってしまう。死人に口無しというだろう?」
俺の言葉に対する返事は、キロノ大尉が乗っているエルアインスのG・レールガンの銃口をこちらに向ける事だった。
「悪いが、軍上層部からの命令を受けて俺達を攻撃してきたお前さん達を信じる事は出来ない。俺達が悪だというのなら結構! 悪は悪らしく連邦軍に逆らってみせる。行くぞ、皆!」
キロノ大尉の宣言と同時に量産型ゲシュペンストMk-U隊、ガーリオン隊共に攻撃を開始してくる。
「エキドナ、命令は作戦開始前と変わらん。だが無駄死にするなよ!」
「了解しました」
エキドナへと通信を送り、1機目のエルアインスを撃破したファントム6機と、キロノ大尉達のエルアインスを足止めに使用していた6機、合計12機のファントムに攻撃を命じる。
こうして、再び戦端が開かれた。
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