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レーヴァティン
第二百六十一話 夜に語り合いその十三

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「ここは」
「そうなんだね、何かね」 
 剛は当季の話を聞いて述べた、ワインを大柄な身体の中に一気に流し込んでフライを食べつつ言うのだった。
「ステーキみたいだね」
「ティーボーンステーキじゃな」
「うん、それだとね」
「あれもそうじゃのう」
「二種類の味を楽しめるよね」
「ステーキののう」
「だから贅沢だけれど」
 そうしたステーキであるのだ、両方を一度にというところはアメリカ的な料理であると言えるだろうか。
「ケーキもそうして食べたら」
「ティーボーンステーキと同じでじゃな」
「贅沢だね」
「最高の楽しみ方ぜよ」
「そうだね」
「そしてその楽しみ方をぜよ」
 当季は明るく話した。
「わしはのう」
「これからだね」
「考えちょる」
「いいね、じゃあ僕もね」
 剛もここで言った。
「ここはね」
「それでじゃな」
「楽しもうかな」
「二種類のケーキを一度にじゃな」
「うん、ただ種類はね」
 剛はそちらの話もした。
「まだ決めてないよ」
「わしはモンブランとブルーベリーぜよ」
「その組み合わせなんだ」
「それで決めてぜよ」 
 そうしてというのだ。
「食うぜよ」
「そうなんだね、まあ僕はね」
 剛はワインを飲む当季に話した。
「まだ考えるよ」
「そうなんじゃな」
「具体的に何を食べるのかをね」
「ケーキにしてもじゃな」
「うん、しかしケーキっていいよな」
 微笑んでこうも言った。
「スイーツの中でも特にね」
「いいっていうんじゃな」
「うん、甘くてふわふわしていてね」
「わしはそれでぜよ」
「大好きなんだね」
「食えばのう」
 まさにそうすればというのだ。
「それだけで幸せになれるぜよ」
「それで今もだね」
「楽しみぜよ。あと饅頭が好きぜよ」
「そちらの浮島のお菓子ではだね」
「そうぜよ、饅頭を食ってもぜよ」
 こちらでもだというのだ。
「幸せになれるぜよ」
「そうなんだね」
「だからあっちではぜよ」
 東の浮島ではというのだ。
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