第二章
[8]前話
「そこの生徒さんでね」
「実は従姉妹同士でして」
その女の子も微笑んで言ってきた。
「お母さん同士が姉妹なんです」
「そうだったの」
「その縁でね、付き合ってるのね」
「お姉ちゃんとそうしてます」
弘子も笑顔で話した。
「楽しく」
「秘密にしてたけれど噂にはなるのね」
ここで涼香はこう言った。
「いや、実は内心驚いていたの」
「そうだったの」
「女の子同士で従姉妹同士だけれどね」
「好きになったから?」
「そう、交際してるのよ」
久代に笑顔で話した。
「仲良くね」
「ですが手をつなぐ位ですよ」
弘子は笑顔でその進展を話した。
「あくまでそれ位の」
「淡いもの?」
「はい、だって私達学生ですし」
「それ位よ。けれど法律が変わったら」
涼香は笑顔で話した。
「同性でも結婚出来たら」
「その時はなのね」
「結婚するつもりよ」
「そう考えてるのね」
「ええ、ただ久代ちゃんだから言ったから」
「私達が友達だから」
「内緒ね、他の誰にもノーコメントを貫くから」
こうも言うのだった。
「そうすると認めたことにならなくて」
「いいのね」
「事実にならないから」
だからだというのだ。
「そうするわね」
「そうなのね、じゃあ」
「ええ、内緒にするわね」
「そこはお願いね」
久代に笑顔で話した、そして涼香は彼女と恋人の弘子と三人で帰った、それからも二人の交際を続け。
二人が成人して日本で同性婚が認められると結婚した、日本では従姉妹同士は結婚出来る親等なので問題なかった。
その式に涼香の親友であり続け弘子とも仲良くなっていた久代も呼ばれた、久代はここで二人に笑顔で告げた。
「これからもお幸せに」
「ええ、そうなるわ」
「二人でそうなります」
二人はどちらもウェディング姿だった、その姿で久代に応えた。
「これからは伴侶ですから」
「生涯を誓い合った仲になったからね」
「幸せになります」
「絶対にね」
「ええ、そうしてね」
二人を笑顔で抱き締めた、そして今度は自分の結婚式に呼ぶと告げた。彼女は相手は異性だったが二人は笑顔でそのことを祝福してくれた。
好きになったのが女の子でも 完
2022・9・28
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