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二つの結婚指輪
第一章
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て笑って言った。
「なら話は早いね、後は二人きりにしてあげよう」
「そうですね、それでは」
「私達はこれで」 
 お互いの両親は席を外した、そうしてだった。
 二人は会食の後料亭の庭で茶道のしきたりでお茶を共に飲んだが。
 ここでだ、直哉は言った。
「あの、指輪のことだけれど」
「思い出したわ」
 実夕は顔を真っ赤にさせて答えた。
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