L5話 King【王】の覇気
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てその結論を読みきっていた。千砂都は息切れしながらその要件を伝える。
「り、理事長が……理事長が大至急、理事長室に来るようにって……!」
「来たか……!」ガッツ
「ヤリマシタ!!」ハイタッチ
「あはは……」
可可は荷車から飛び降りて速人とハイタッチする。一方、かのんは困惑するしかなかった。
そんな中で???1人、恐るべき嗅覚が冴える。
「(…この匂い????ヤバいな。)」
〜〜〜〜〜
「それで…訴えをしていたわけね?」
「はい!やりたいことがあるのに自由にできないのはおかしいと思いまして。」
理事長の問いかけにかのんは先ほどとは打って変わって、はっきりと答える。それを受けて理事長は、かのんと可可とともに呼び出された恋に対して質問する。
「葉月さん、部活の設立申請を認めなかったというのは本当ですか?」
「部活動の自由を阻害したつもりはありません。」
凛として答える恋に可可が怒りを抑えて否定する。
「いえ!シマシタ!!」
「スクールアイドルだけです(キッパリ)」
「だからなんでスクールアイドルだけ…!」
「理由は前にも言いましたが。」
「だから理由になってねぇんだって。」
「!……またあなたですか。」
ここで口を挟むのは速人……理事長室に置かれた骨董品を物色しながら、傲慢さを隠すことなくだ。
「その理屈だと今後設立されるであろう全ての部活動に対して、その理屈を適用できる……そうなれば最終的に学校のイメージダウンに繋がりかねない???本末転倒とはこのことだ。」
「「「…………」」」
「はぁ…困りましたね。」
その場の3人が黙り込み、理事長が困惑の表情を見せる???その時だった。
「1つギャンブルをしようじゃないか。」
「「「「……!?」」」」
理事長室の扉が開く……まさにその瞬間だった。
「!!!!!!???誰だッッッッ!!!」
「速人くん!?」
かのんが驚く??速人は突如として大声を出し、自分の持つ火炎剣烈火を扉に対して構えたのだ。
彼は感じ取っていた……扉から発するとてつもない威圧感、いわゆる覇気のようなものを。それこそ普通の人間なら気絶してもおかしくないような。
入ってきたのは……あの男。
「久しぶりだな、理事長。」
「魁さん!」
「「「……?」」」
「エルシャム王…!」
「エルシャム王…って、このV系みたいな人が!?」
カノンが突っ込んだ、V系のような服を正装とするこの黒髪金眼の美男こそエルシャム王 小原魁である。
当然、そんな有名人の出現にかのんも可可も驚きを隠せない。
「ど、ドウシテ王様が…!
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