L5話 King【王】の覇気
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」
「だったら別の方法を考える。それに……!」
千砂都に向ける眼差し……以前のかのんとは違い、芯に熱がこもった目だ。
「私…本気でちょっとスクールアイドルに興味があるの。」
「かのんちゃん……!?本気なの?」
「わかんないけど???なんか、そこに叶えたいモノがある気がするの。」
漠然としすぎた答え。論説文ならば間違いなく0点であろう解答だが……速人はむしろその答えを待ち望んでいたかのように、不敵に笑ってその返事をしてやる。
「よく言ったかのん。お前がそう思うのなら、全力で突き進め。そんなお前たちを守るのが俺の役目だ。」
「速人くん……!///」
「それに???難しいものほど攻略し甲斐がある……師匠もそう言ってたしなw」
「そっか……!じゃあ私もかのんちゃんのこと???応援するよ!!」
「ちぃちゃん???よーし!!何としてもスクールアイドル部を設立させるぞ〜!」
勇気ある声が響き始める。
????※????
「ワレワレに自由を〜!!自由に部活動ができないなんてマチがってマス!!部活動は常にビョードーであるべきデス!さぁ!トモに戦いマショウ!!」
『Let‘s スクールアイドル』と描かれた巨大荷車に立って、可可はメガホンで叫ぶ???何か出身国に対する強い皮肉を感じざるを得ないこの行為。
その荷車を先頭で引っ張るのはかのん。しかしあまりにも重いこの荷車をJK1人が押すことは不可能。よって背後には随一の馬鹿力 那由多が荷車を押している。
こんな荷車を押して正門に入れば当然、他生徒からも注目を浴びるわけである……が、大半は奇異の目であることは明らかだ。
かのんは目痛さと引っ張る重さで訳の分からない涙を流す。
「ううう……こういうことじゃないと思うぅ〜(涙目」
「全く、なww」
「速人くぅんだすけてよ〜!」
「えーヤダ。」
速人はこの荷車と並列して歩き、かのん達をを小馬鹿にするように笑みを溢す。それに対して荷車の重さの8割を受け持って、満身創痍の那由多が怒る。
「お前…ちょっと手伝えよ???!」
「いいじゃねぇか。どうせ押すところも引っ張るところもねぇ訳だしw」
グッと押し黙る那由多。と、そこに可可が速人へ尋ねる。
「ハヤトさん!私のサクセン、上手く行ってますよね!?」
「あぁ。まずは認知してもらうことが大事だからな。」
そうしばらく歩いていると……
「かのんちゃーん!!」
「えっ、ちいちゃん……?」
「かのんさんのお友達デスか?」
「理事長が……理事長がー!」
「「……?」」
不思議そうに見つめるかのんと可可。対して速人は少し笑みをこぼし
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